砂手紙のなりゆきブログ

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青く澄みきった水のようなこの気持ち(蒼き鋼のアルペジオ)

 フランスで小説が発達したのは、感情の表現をあらわす語が豊富だったからです。
 要するに「恋だかなんだかよくわからないけど、なんかモヤモヤするこの気持ち」から「頭が好きの気持ちでいっぱいになって、カッカするこの気持ち」までを、フランス語ではうまく表現できる、ということです。
 要するに、フランス語とフランス人はエロい。
 ロマン(ロマンス)が小説じゃなくて恋愛小説というジャンルを意味する語になるぐらいなもんで。
 英語はフランス語(インド・ヨーロッパ語族のイタリック語派のロマンス諸語のひとつ)の影響をだいぶ受けているインド・ヨーロッパ語族のゲルマン語派のひとつで、まあ東北弁をドイツ語にするなら、東京弁(東京の山の手ことば)みたいなもんです。
 イタリック語派は関西(より西のほう)弁で、フランス語は京ことば。
「おら、お前のごとずきだ」から「うち、あんたのことめっちゃすきやねん」ぐらいの違いを大きくしたものと思えばいい。
 ヨーロッパではハンガリー語フィンランド語がドイツ語と違っててさっぱりわからない、って、ペリー・ローダンを長年訳していてヨーロッパの諸言語にくわしい松谷健二氏が言ってた。
 日本語もオノマトペ入れるといろいろ表現できますけどね。
 ほら、「モヤモヤ」から「カッカ」まで。
 これに「春の朝霧のようなモヤモヤした気持ち」「真夏の太陽の下のようなカッカした気持ち」とか、「○○みたいな」という語を入れるともっといろいろ表現できる。
 だいたい、「何考えてるの?」と人が聞くレベル(忍ぶれど色に出るレベル)だと「ドキドキ」ぐらいかなあ。
 自分で「何で変なの? 感情」だと「ジンジン」ぐらい。

 本日は704文字です。