砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

救われない人たち(Fateだったかな?)

 1000人のうち501人を救って499人を犠牲にする何かがあります。
 救われた501人のうち251人を救って250人を犠牲にする何かがあります。
 そのときの選択は常に正しくても、この段階で251人が救われて759人が犠牲になる。
 要するに救われない人のほうが多くなる。
 最終的には、ひとりが救われて999人が犠牲になる。
 これと逆の例もあります。
 999人が救われてひとりが犠牲になる。
 このテーマはSFではアーシュラ・K・ル=グィン「オメラスから歩み去る人々」が著名ですが、アイザック・アシモフ「スト破り」なども知られています。
 自分を犠牲にして世界を救う、という風に簡略化したら、もっと多くの創作物が入ってくるんじゃないでしょうか。

 本日は307文字です。