ゲーデル式健康法
ゲーデルは、その第一不完全性定理において、決定不可能な数学的命題が存在することを証明し、第二不完全性定理では以下のことを言っています。
『数学が無矛盾である限り、数学は己れの無矛盾性を自分では証明できない』
これは、要するに健康な人は自分だけでは健康かどうかはわからない(病気になってはじめて不健康だったとわかる)、ということです。
要するに、体だけは大事にしてください。
物語に関して言うと、何か異常なことが起きない限り、物語の登場人物はそれが物語だと、物語の中では認識できません。
猫がしゃべったり、少女が戦車に乗って戦ったりしていても、その物語の中では、その話の中の登場人物はそれが異常であると気がつきません。
気がつくのは、そういう物語に接しているメタな存在(物語の需要者)です。
本日は348文字です。