書き癖と個性は切り離せないものなので、個性をなくす方向で自分のテキストを見直す必要はありません。
書き癖を十分にコントロールできていないな、と思うときには人のテキストを手打ちしてみるわけです。個人的には美文調だったり翻訳調だったり、変なテキストも読むのはいいんですが、それを自分の文章として扱うのは難しいですな。久生十蘭とか大江健三郎とか。
比較的手本にしやすいのは、ぼくの場合は岡本綺堂です。本当にもう、自分のテキスト作るのに飽きてきたら、岡本綺堂のテキストを飽きるまで打ってみる。ただし漢字やひらがなは自分の使いかたにするので、これでもいいのかな、って思う。