砂手紙のなりゆきブログ

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5回半まばたきする澤村・スペンサー・英梨々(冴えない彼女の育てかた)

 アニメ『冴えない彼女の育てかた』(2015年)は、冴えないというか地味キャラにもなれない無個性な彼女(ヒロイン)・加藤恵をモデルに同人ギャルゲーを作ろうとする主人公・安芸倫也と、その周りのクリエイター女子たちの話です。
 実写と比べるとアニメは、これは演出にもよるんでしょうけど、夕景とか会話部分での切り返しで照明苦労しなくてもいい、とか、動線(ライン)考えて奥行き感出さなくてもいい(漫画みたいになっても、日本のアニメでは問題ない。金かけたアメリカのアニメなどはちょっと違う)、とかありますが、まばたきと目の動きがリアルよりもはっきりと(強く)、意味を持たせられる・コントロールできることが重要です。アニメではすべてがコントロールできるんだけど、逆にコントロールしないと何も、それこそまばたきもしてくれないんで大変ですよね。
 澤村・スペンサー・英梨々は主人公の幼馴染で金髪ツインテールで外面がいいんだけど、その裏は超人気のエロ同人誌を作っているツンキャラ(デレはない)なんですが、第一話、新学期の始業式に行く途中で主人公に廊下で、ギャルゲーの原画を頼まれたところでは5回半、意味のあるまばたきをします(全体にこの子はまばたきの多い子なんですけどね)。
1・主人公のほうを見ておどろいたような顔をする(まばたき)
2・顔を赤らめながら視線をそらす(まばたき)
3・もう一度主人公のほうを見る(まばたき)
4・反対側を見る(半分まばたき)
5・少し視線をそらす(まばたき、というか少し長く目をつぶる)
6・首ごと横に動かしてやや下を向く(まばたき)
 よくまあこの、「半分まばたき」っての考えたなあ、とつくづく感心します。
 まばたきして目を開けたときに、瞳(虹彩)が違うほうを向いている、という演出からして、実際には(実写では)難しいんじゃないかな。嘘だと思ったらやってみるといいのです。