小説のはじめは、こういうことではじめない
冒頭は誰かのセリフではじめない。
季節や天気でもはじめない。
これは○○から聞いた話である、ではじめない。
ラスト前のクライマックス的なところを、冒頭の前につけてはじめない。
朝の7時に主人公が目覚まし時計を止めるところからもはじめない。
回想シーンでもはじめない。
ぼくとしては、登場人物が何かをしているところ(動いているところ)からはじめたい。
それもなるべく異常な行動。
「Kが乗っている列車の窓からは、紫色の海と、列車に並走するウミウシの群れが見えた」
こんな感じ。