砂手紙のなりゆきブログ

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小説のはじめは、こういうことではじめない

 冒頭は誰かのセリフではじめない。
 季節や天気でもはじめない。
 これは○○から聞いた話である、ではじめない。
 ラスト前のクライマックス的なところを、冒頭の前につけてはじめない。
 朝の7時に主人公が目覚まし時計を止めるところからもはじめない。
 回想シーンでもはじめない。
 ぼくとしては、登場人物が何かをしているところ(動いているところ)からはじめたい。
 それもなるべく異常な行動。

「Kが乗っている列車の窓からは、紫色の海と、列車に並走するウミウシの群れが見えた」

 こんな感じ。