砂手紙のなりゆきブログ

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ビートルズの「キャント・バイ・ミー・ラヴ」について

 ビートルズの全213曲の完全ガイドである『ビートルズを聴こう』(里中哲彦+遠山修司、中央公論新社、2015年)では、以下のように述べられています。(以下引用、P62)

『さて、タイトルの「キャント・バイ・ミー・ラヴ」は「僕の愛はお金では買えない」という意味。日本の英語の先生たちはあれこれと述べていますが、リヴァプールの人たちは所有格の「my」をあまり使わないんです。「キャント・バイ・マイ・ラヴ」というべきところを、「キャント・バイ・ミー・ラヴ」といってしまう。』

 SVOCの文法で、moneyのSを省略したとしても日本語では「お金はぼくに愛を買えない」と、いささか変な言葉になります(まあ英語の歌詞的にはどうでもいい文法かもしれませんが)。通常のSVOCは、「○○は××に△△を□□した」なので。