真紅の王(クリムゾン・キング)と『ロミオとジュリエット』の関係
『ロミオとジュリエット』を何も知らないで鑑賞する(もしくは、読む)と不思議なのは、「なんでこんなにロミオのモンタギュー家とジュリエットのキャピュレット家って仲悪いの?」ってことです。
これの起源は、神聖ローマ帝国の皇帝であり、シチリア王にもなったフリードリヒ二世の野望に由来します。
彼の野望は教皇との軋轢とドイツ国内の疲弊、それにイタリア諸国における貴族・王族の対立を招きました。ロミオとジュリエットの悲劇を産んだモンタギュー家とキャピュレット家との対立も、この赤の王に由来しているんですね。
王は死の予言が成就される「花」と「鉄の門」を嫌ったために花の都であるフィレンツェに足を入れることはなく、真紅の衣で真紅の墓に埋葬されました。
この件に関しては、キング・クリムゾンのファースト・アルバムに収録されている「エピタフ(墓碑銘)」という曲と歌詞を聞いたり読んだりすればわかります。
混乱、それが私(フリードリヒ二世)の墓碑銘。