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砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

『おれのふたごの妹はひとりだが6人いる』解説者と分析者のためのあとがき

 作品が完成したので、あとがきを書きました。

kakuyomu.jp 自作自註というのは面倒くさいが、やっておかないと勝手な・余計な解釈をする人もいるのでいやいややる、と三島由紀夫(だったかな、とにかくえらい作家)が言っていたので、別にえらい作家ではないんですが、その真似をします。
 この小説の元ネタは、フィリップ・K・ディックにはふたごのシスターがいた(姉か妹かは不明)、ってことと、フィリップ・K・ディックとアーシュラ・K・ル=グウィンは同じ高校に通っていた、ってことと、落語「五人廻し」です。
 ディックとル=グウィンのもう一つの共通点は、ミドルネームの「K」が何の略か、たいていの人は知らない、ということです。
 落語「五人廻し」は花魁の来ない4人の客(荒っぽい町人・変態っぽい変な人・堅物の侍・田舎者っぽい田舎者)と、花魁と遊んでいるひとりのお大尽の話です。
 もっとそもそもは、別の話・別の世界である『物語部員の生活とその意見』に出てくる現役高校生声優・松川志展(まつかわしのぶ)が、スタジオの隅で中間テストの試験勉強をする場面を考えていて(彼女はレジェンド・藤堂明音さんの「全科目トップ」という野望をくじいた人で、大学には推薦入学で行くことになっています)、この声優の人はいったいどんなアニメに出てるんだろう、と考えはじめたことによります。
『物語部員の生活とその意見』はメタフィクション(フィクションであることを意識したフィクション)なので、この『おれのふたごの妹はひとりだが6人いる』は、メタメタフィクションというか、メタをこじらせたようなメタフィクションになっています。
 別に前作を読まなくても、これ単独でも読めるようになっています。むしろ読むと混乱するぐらい。
 松川志展に特定のモデルはいませんが、複数の実在する声優のイメージを借りています。
 高校にも特定のモデルはありませんが、北関東の、周りが田んぼだらけのだだっ広いところにある、割と自由で中途半端な進学校、ぐらいに思っていてください。
 どちらの話にも似たような人物が出てきますが、キャラ設定を別に考えるのが面倒くさいのと、一連の物語を大きな物語にしたいという筆者の漠然とした考えがあります。ムアコックエターナル・チャンピオン方式みたいなものです。