落語「芝浜」と「火焔太鼓」の物語の奥づけ
落語「芝浜」は、飲んだくれの魚屋が早起きをして浜で金の入った財布を拾う話です。
しかし考えてみると、その財布ってどこから出てきたんでしょうかね。海に落とした人がいるわけで、そこらへんの物語については謎とその合理的な解釈があります。
つまり、船で旅をしていた商人が、海難にあって船が沈没して溺れ死に、財布だけが芝浜にあがった。
そうすると、嵐から数日後の芝浜、という風景が、物語を語る側の人間に添付される(落語家の描写として必要になる)ことになります。
また、落語「火焔太鼓」は、古い太鼓を殿様に売って300両を手に入れる道具屋の話です。
この太鼓は、「世にふたつとない名器」ではなくて「世にふたつという名器」なんですね。
つまり、これはどういうことかというと、ふたつセットになっている太鼓、という意味です。
さてそうなると、もうひとつの火焔太鼓はどうなっちゃったのか気になりますよね。
それで物語を作れ、と言われて作るのが、物語部員(仮)の腕の見せどころであります。
そのうち考えよう。