砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

物語がまたひとつできました

kakuyomu.jp

 その最後に書いたテキストと同じものを、また書いておきます。
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 これは、自分がほぼ完成させた5番目の物語で、『物語部員の生活とその意見』からはじまる県立西高校サーガ(仮)のひとつです。その物語群の中では、同じようなキャラクターが、すこしだけ異なる別々の世界で活躍します。
 だいたいの世代は、こんな感じで薄くつながっています。

最年長 遊久(緑の上履き)
1年下 千鳥紋、年野夜見、その他(赤)
1年下 立花備、清、朱音、その他(青) ※『物語部員の生活とその意見』『物語部員の嘘とその真実』
1年下 ナオとそのきょうだい(緑) ※『おれのふたごの妹はひとりだが6人いる』『物語部員の陰謀とその合理的な解決』
1年下 カオル、アキラ(赤)
1年下 ミトラ、トノ、ハチバン(青) ※『物語部員の愛とその遍歴』

 別にそれぞれの作品の関係は薄いので、どれから読んでも問題はありません。書かれた順に読みたいという人は『物語部員の生活とその意見』『おれのふたごの妹はひとりだが6人いる』以下は、タイトルでわかりやすくなるようにしてみました。「愛とその遍歴」「陰謀とその合理的な解決」「嘘とその真実」。つまり「あ」「い」「う」です。次は「栄光とその悲劇」になる予定です。
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 そしてこれは、2時間ぐらいで読める、2時間ぐらいの間に起きる事件に関する物語を書こうと思って書きました。つまり、この物語を読者が読む時間と、物語の中の時間とは同じという設定です。実際の時間と映画の中の時間が同じという映画は、探すとないことはない、程度にはあります。物語がテキストによって作られている場合は、読まれる時間の設定が難しい(個人差がある)のですが、かなり探せば多分あるはずです。
 どうしてそんな設定の縛りを立ててみたかというと、物語って基本的に何でもあり、なんで、それだと適当に書きすぎちゃうなあ、と考えてしまったからです。
 自分がライトノベルを読む場合、1時間に120ページぐらいなので、2時間では240ページぐらい、という感じになります。
 1ページの字組は42×17行というフォーマットで、改行なしの場合は714字ですが、それは詰まりすぎで、まあだいたい500字ぐらいの見当です。
 そのため毎日1000~2000字、ページ数にして2~4ページ、時間だと1~2分間の出来事を書きました。
 さらに細かい計算だと、「…」一字は24分の1秒で、映画のコマ数と同じという指定です(一部違っているところもある)。
 ところで実に不思議なことに、フィルム時代の映画の1分は1440コマで、これはライトノベルの文庫の2ページ分をびっしり文字で埋めたら1428字なので、コマ数と字数はほぼ同じになります。
 結局最後のほうは、いつものようにいろいろありすぎる話になってしまいました。
 いつもほどには暑くない夏に書きはじめて、いつもよりすこし寒い秋のさなかに完成することができました。