レイ・ブラッドベリが1967年に他界していたら、と、ひどいことを夢想する
これはきのうのブログのつづきです。
sandletter.hatenablog.com SF業界の長生き作家というと、レイ・ブラッドベリとジャック・ウィリアムスンで、どちらも21世紀まで生きました。ブラッドベリは2012年、ジャック・ウィリアムスンは2006年没。
そこでちょっと、ブラッドベリがもし1967年に他界していた世界があったとしたら、と、不埒なことを考えます。そうだなあ、フランソワ・トリュフォー監督の映画『華氏451』(1966年)が公開されてて、スタンリー・キューブリック監督が『2001年宇宙の旅』(1968年)をせっせと作っていたころ。
前のブログテキストを覚えてますか。
1・日本の法律では、版権フリーになるのは作者の死後50年後
2・日本と戦争していた国とは、「戦時加算」というのがあるので、1952年4月28日(サンフランシスコ講和条約)以前の作品は、最大10年ちょっとぐらい伸びる
ということで、ブラッドベリがもし1967年に他界していたら、以下のものが日本国内では版権フリー扱いになります。
『華氏451度』(1953年)
『たんぽぽのお酒』(1957年)
『何かが道をやってくる』(1962年)
「雷のとどろくような声」(1952年)以降の短編
すごいですね。
『火星年代記』は1950年発表なんで、戦時加算の対象になるからまだ無理。
『ハロウィーンがやって来た』は1972年発表だから、1967年に他界されたのでは書けない。
それでねえ、「雷のとどろくような声」なんだけど。
これ、雑誌に発表されたのが雑誌「コリアーズ」1952年6月28日号。
でもって、戦時加算の対象になる作品はサンフランシスコ講和条約(1952年4月28日)以前。
もうすこしくわしく、でもないけど雑に英語版ウィキペディアを見ると「The Lawns of Summer」ってのが雑誌(だと思う)「ネイションズ・ビジネス」1952年5月号に掲載されてるから、それ以降のほうがいいのかな。