砂手紙のなりゆきブログ

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トゥインキーを探す旅に出よう(ゾンビランド)

 トゥインキーというのはバニラ味その他の味のフィリング(クリーム)を焼いたスポンジケーキで包んだお菓子です。
 1930年4月にコンチネンタル・ベーキング社のジェームズ・デュウォーによって開発されたアメリカのジャンクフード(というとメーカーに怒られてしまうかもしれないけど、要するに駄菓子)で、トゥインキーは核戦争後も残る唯一の食物と言われています。
 開発・販売の親会社だったホステス社は2012年5月に残念ながら事実上の破産・倒産をしたため、今は製造・販売元ではありませんが、映画『ゾンビランド』(2009年)が公開されたときにはまだ存在しており、主人公の大学生・コロンバス(仮名)をサポートするゾンビ殺しのタフガイ・タラハシー(仮名)が旅をする動機が「トゥインキーを見つける」ということでした。
 2人はゾンビが支配する荒廃したアメリカを車で旅をし、途中の道路でガードレールの外に落ちている「ホステス社」の輸送トラックを発見し、タラハシーは大喜びしますが、トラックの中にあったものは「スノーボール」という別のジャンクフードでした。
 スノーボールはチョコレートケーキを砕いたココナッツ入りマシュマロで覆ったお菓子で、外見も味もトゥインキーとは全然別のものなので、タラハシーは激怒しますが、コロンバスは別にそれも嫌いじゃないということで黙々と食べます。
 その後2人は同じく旅をする姉妹と出会い、ハリウッドまで行ってビル・マーレイの豪邸でビル・マーレイ本人と会うことになりますが、本当にこんな豪邸住んでたの? と思うぐらい、素晴らしくハリウッドな豪邸です。日本のテレビCMでサントリーからもらった金なんて、寝室の装飾品代ぐらいにしかなりゃしないイメージ。
 映画『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド/ゾンビの誕生』(1968年)以降、多分ジャンルとして定着したゾンビ映画ですが、2000年代になって作られたものだけでも100本以上あって、普通の映画好きならゾンビ映画見るだけで1年ぐらいかかります。
 映画『ゾンビランド』は一応ハッピーエンドな話です。