砂手紙のなりゆきブログ

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映画『蒲田行進曲』で本当に階段を落ちた人

 映画『蒲田行進曲』(1982年)は、松竹と角川書店が合同で出資して作られた、松竹蒲田撮影所のテーマ曲が流れるんだけど舞台は東映京都撮影所で、松竹らしさよりも東映深作欣二・つかこうへい事務所らしさを感じられる映画内映画(映画を作る話の映画)です。
 この話の中では、大部屋役者のヤス(平田満)が新選組池田屋事件で10メートルの階段を転がり落ちる勤王の志士の役を演じることになってますが、本当に平田満がそんなことをするわけはないので、そのシーンは代役(スタントマン)です。名前も最後にはっきり出るんですが、ジャパン・アクション・クラブの猿渡幸太郎って人です。現在はブロック職人に転職しているそうですが、当時は妊娠している妻がいて、まさに「コレ(小指)がコレ(お腹パンパン)なもんで」状態だったそうで、この映画がメタだとすると、実際はさらにメタということになります。ちなみに子供は無事に生まれたそうなので(映画と同じ女の子)、不幸なことがなければ今はもうその子もハタチ越えてますね。

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 しかしこの映画のラストにはびっくりしたよ。映画『キャリー』(1976年)の次くらいにびっくりした。これだけはネタバラしたくないので、みなさんも見てびっくりしてみてください。