ウディ・アレンによるヒッチコックのリメイク『鳥:新世紀(ライジング)』
映画俳優のアルビー・シンガーは鳩の役をやり続けて60年になるが、一度も主役として使ってもらったことはなく、いささか要求不満が溜まっている。
ペット俳優組合もあるとはいえ、犬・馬組が幅をきかし、鳥組合はその中でも鳩・烏・猛禽類と細分化されていていろいろ面倒くさい。
オーディションでは猛禽類などに挑戦してみても、その飛び方ではタカなのかハヤブサなのかワシなのかわからない、と落とされる。
夜中に毎日コツコツとシナリオを書き、やっと鳥が人間を襲う、という、鳥が主役の最新作を書き上げて、エージェントに持っていこうとしたアルビーは、凍った川を渡る途中で穴に落ち、数百万年後に氷漬けのまま鳥たちが支配する未来の世界でよみがえる。
シナリオは鳥の映画プロデューサーに採用されるが、アルビーは「あんたは人間だから」ということで相変わらず主役に選ばれない。
関連記事:
どうせヒッチコックの『マンクスマン』(1929年)なんて映画は誰も見ていないだろうから、ウディ・アレン風にあらすじ書いてみる