砂手紙のなりゆきブログ

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若菜正の再発見と再評価、誰かやってくれないかな(集英社)

 評伝みたいな感じで。
 今世の中に出回っている西村繁男の本で見られる若菜正・集英社3代目社長像、ってのはこれは反・若菜史観によって作られたキャラ設定なので、そうじゃない史観も伝えなければならないはず。
 もう死んじゃったので、伝聞情報でしか語れない。
 なお、ぼくの知っている親・若菜派の人はけっこう嫌な人が多かった。そうじゃなければ無能。
 雑誌『少年ジャンプ』を創刊した長野規も一度見たことがある(会ったことがあるとは言えないレベルで)けど、いろいろ苦労した人だったんだろうなあ、ぐらいに思った。
 若菜さんがしたことって、たとえば講談社の『少女フレンド』が月2回刊行になったんで、『花とゆめ』が『りぼん』みたいな付録つき雑誌だったのを月2回刊行のライバル誌にしたり、ノンノやセブンティーンその他女性雑誌で広告の取れる雑誌を創刊したり(1980年代は多分日本の雑誌広告の黄金期だったんじゃないかと思う)、その他もろもろ。
 ジャンプが600万部売ってた頃の編集部は「ジャンプ社」みたいな感じで、集英社とはちょっと違ってた。