砂手紙のなりゆきブログ

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全盛期の手塚治虫なみに変態な映画だった(私が、生きる肌)

(今回はタイトル作品のネタバレになっている部分もあるのでご留意ください)
 映画『私が、生きる肌』(2011年)はなかなかめちゃくちゃな映画でした。
 まず、なんかわからないけどスペインのトレドにある古い屋敷(豪邸)に閉じ込められてるベラっていう素性の知れない若い美人の女性と、整形外科医で人工皮膚の開発とかしている医師のロベルと、メイドのマリリア(老婦人)がいます。で、仮装カーニバルで虎の格好をしたセカという男が、いきなりマリリアに尻見せて、「俺はお前の息子だ」って入ってくる。そんでもってベラを強姦しようとしたところをロベルに撃ち殺されて、マリリアは「セカはお前の父親が違う兄弟」という話をする。
 で、ロベルの妻のガルは12年前、セカと不倫していて交通事故にあって全身やけどをしてベラと同じ顔。だけどその後、焼けただれた自分の姿を見て飛び降り自殺してた。
 ロベルにはノルマという娘がいて、知り合いの結婚式に行ってヤクでフラフラのところをレイプされて頭がおかしくなって死ぬ。
 じゃあその、ガルと同じ顔をしたベラって誰、ってことになるけど、その答は膣形成。
 大事なことだけど二度は言わない。要するに、娘をレイプした男(ビセンテ)を性転換手術して、妻と同じ顔にして、セックスする。
 なんか書いててものすごく変態すぎてあきれる。いくらなんでもこんな話があっていいものか。
 変態の素性を明らかにして大人の漫画描いてた1970年代はじめの手塚治虫の短期連載漫画かよ。
 たぶん『ばるぼら』(1973年~1974年)と『MW』(1976年~1978年)の間に、4回連載ぐらいでやってそうだよね。
 連載1回目の最後はセカが殺されるところで、3回めの最後は整形されたビセンテが顔のマスクを取るところ。