砂手紙のなりゆきブログ

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映画には手法を模倣すべき芸術がない

 アニメや漫画や小説や絵画は、映画みたいな手法を使うことが可能なんですが、映画の場合は「○○のような手法」という、模倣すべき他の芸術やジャンルがありません。多分ないんだろうな。ないような気がする。ありますか。
 だから、映画を作る人は、他の人が作った映画の手法を真似て映画を作ります。多分そんな気がする。その際に参考にするのは、実験的な短い映画や、他の国の映画や、昔の映画です。要するにあまり人に知られていない手法。
 映画の初期は、映画は演劇を模倣してましたが、手法はどんどん進化して、映像的には1920年代のサイレント映画時代にほぼ出つくしてるんじゃないかな、というのが個人的な感想。
 あとは、技術的な問題ですね。細かくカッティングしたり、マルチカメラで撮ったり、カメラをあちこちに持ち運んだり、暗いところで撮ったり(撮れるようになったり)。
 映画に退屈したり、また映画に戻ったりするのは、創作物としての源泉度が高いからなのかもなあ、とか思います。