ゾンビ映画の基本としてなんで『ワールド・ウォーZ』(2013年)が今イチなのか考えてみる
ゾンビ映画は映画のサブジャンルとしては一大ジャンルになってまして、類似映画も含めると世界中で年間100本ぐらい作られるそうです(この数字は適当ですが、普通に歴代のゾンビ映画ベスト10は簡単に語れます)。
映画『ワールド・ウォーZ』(2013年)は宣伝その他にはどこにもゾンビ映画とは書いてありませんが、世界中に奇妙な伝染病が広がって、噛まれると伝染するという、どう考えてもゾンビ映画です。
映画秘宝の「HIHOはくさいアワード」2013年度では堂々の1位で、まあ正直なところ「見てもあまり得するところないな」と思って見れば大丈夫です。
ゾンビ映画は低予算(予算かけてても低予算っぽく作る)で、主人公もしくはそのサポート格にバカで万能のゾンビハンターがいて(ブラッド・ピットにはそういう役は難しいので、バディにそういうのつけるとよかったかも。レオナルド・ディカプリオだったら大丈夫だったかもしれない)、絶望感・悲壮感ありながらもゾンビは雑魚キャラでそんなに沢山出さない(多すぎても少なすぎてもだめなのです)、コメディをメタに意識している映画じゃないといけないんですが、マジで悲恋映画作ってしまったって感じでしょうか。
面白いのは、いちばんヤバい時にケータイの電話が鳴る、という場面のところだけです。
もう、ブラッド・ピットはこれ、生涯の持ちネタにするといい。
アカデミー賞受賞のステージでケータイに電話かかってくるとか、ね。
…トム・クルーズのほうだったっけ。