砂手紙のなりゆきブログ

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日本の地方都市の寂れ具合

 幼稚園は建売住宅になる。
 小中学校は統廃合されて、なくなった学校の跡地にはもとの学校の桜とブランコだけが残って公園になる。
 高校は介護老人施設になる。
 駅前のパチンコ屋はセレモホール(葬儀場)になる。
 駅前の本屋はマッサージの店になる。
 駅前のクリーニング屋はクリーニング屋のチェーンが変わって、ビルの2階から上がテナント募集になる。ていうか、あらゆるビルの2階から上がテナント募集。
 駅前のシャッター商店街は何店か取り壊されて、空き地に夏草が茂る。
 駅前の床屋は店を閉めて、床屋の親父はその商店街で唯一残っている個人営業の居酒屋で昼間っから酒飲んでる。居酒屋の親父は顔見知りで、床屋の親父のためだけに午後3時から店を開けてる。
 新しく店ができたと思ったら、それはチェーンのマッサージの店かチェーンの居酒屋かチェーンのラーメン屋か市役所の出張所。
 駅前にこだわらなければこれよりは多少まし。
 世界が滅びる(終わる)というのはこんな感じなんだろうなあ。