砂手紙のなりゆきブログ

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戦後生まれのアメリカの若者がティーンエイジのときヨーロッパ映画を見まくったのは「ハリウッド映画にはないものがあったから」というのは微妙な言いかた

 1960年代中ごろまでのハリウッド映画になかったものは「おっぱい」です。
 おっぱい、おっぱい、おっぱい!(大事なことなので3度言いました)
 おっぱいまで見せてくれて、しかもなんとなくアート(芸術)っぽい。
 もうそうなると、アートにもおっぱいにもくわしくなるんですが、それで映画を撮ってみたいと思った人は、大学を卒業したらロジャー・コーマン大学院に進学するしかなかった。
 日本でも、ポルノ映画の監督から日本を代表する映画監督になった人は何人もいます。
 ゴダールはハリウッド映画みたいなのを作ってみたかったんだけど、映画の知識も金もなかったんで変な映画になっちゃって、それを勘違いした批評家が絶賛したので今はこのありさま。
 トリュフォーヒッチコック映画は見るのは好きだったんだけど、ジャン・ルノワールみたいなほうがぼくにはうまく作れるかも、と言って映画を作って、ジャン・ルノワールなみに忘れられてる。
 ただし、『ピアニストを撃て』(1960年)は、おっぱいのおかげで忘れられてない。