砂手紙のなりゆきブログ

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アニメを作る話はどちらかというと実写で見たい(SHIROBAKO)

 岡本綺堂中国怪奇小説集』に、酉陽雑爼中の話として、「画中の人」というのがあります。
 青空文庫岡本綺堂 中国怪奇小説集 酉陽雑爼(唐)」で検索すれば実物があるので見てください。
 ちょっと要約して話します。
 ある人の描いた竹林の七賢人の絵に、うまいもんだと感心している中、一人の秀才が「人間の意趣というものが本当に現われていない。わたしはこの画に対してなんらの筆を着けずに、一層の精彩を加えてお見せ申そう」と言います。
 どうやって直すのかという問いに、彼は「絵の中に入って直す」と言います。
 そんなことができるわけがない、とみんなが賭けをしたので、秀才は絵の中に入って「ここだここだ」と言い、「阮籍だけ直してみた」とすぐに出てきました。
 よく見ると確かによくなってるので、一同はその秀才が道士の修行をしていると知り、彼は身の禍いになると思って姿をくらましました。
 …こういうの、なんかアニメとかにならないもんですかね。
 問題は、アニメの中の画像・動画は実写だろうと思われるものも、すべてアニメなんですよね。
 天気予報も、テロリストの犯行に関する報道も、全部アニメ。
 劇中劇ということで、「映画(実写)の中のアニメ」というのを考えてみたんだけど、これがどうもうまく見つからなくて困る。
 だれかそういうの知ってたら教えてください。
 映画(実写)の中で、架空のアニメが作られてる、みたいな話。
 アニメと実写の合成とか、アニメの世界に実際の人が入り込む、みたいな話はありますね。
 アニメの中のアニメ、映画の中の映画、というのはそれなりにあるんだけどな。