砂手紙のなりゆきブログ

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サイコロの6つの目と7番目の目とミステリー

 六面体の通常のサイコロは、1のウラが6、2のウラが5、3のウラが4、と、足すと7になるように作られています。
 1天6地東5西2南3北4というのが通常で、これを雌サイコロと呼び、「南4北3」になっているものを雄サイコロと呼びます。
 サイコロの中で1・3・5の目は中心に点を持ち、2・4・6は仮想の点(交点)を持つということで2つのグループにわかれます。
 また、2・3の目は「右が上」か「左が上」か、というどちらでもいいらしい斜線上の点になります。
 2の目が「右が上」の場合は、3の目が「左が上」だと美しい形になるはずなんですが、それは「西2」の場合「南3」です。
 ところが同じ目でも「右が上」と考えるのではなく「左が下」と考えると「北3」になるはずです。
 これは「右が下」「左が上」の場合でも同じ。「右が下」と考えると「西2南3」の、右側があがっている3の目になり、「左が上」と考えると「西2北3」の、右側があがっている3の目になります。
 こんなややこしいことテキストだけで説明できるかという具合ですが、要するに2の目の傾きに3の目は傾きとしての影響を受けるが、2の目を「西」と定めたときの3の目は「南」か「北」かの影響は受けない、ということです。
 逆に言うと、3の目も2の目に影響を与えない。
 あなたの目線で、1の面が「天」の状態でテーブルに置かれているサイコロの2の目は、それだけでは3の目が右か左かわからない、ということです。わかるのは、3の目の点が構成する斜線の向きだけ。
 これが小説における、おもに三人称視点を語る場合の基本事項です。
 いきなりですが、サイコロの6面を小説における6人の登場人物にすると、7になる3つの組み合わせができますが、もうひとつの7がないと2番めの完全数の28にはなりません。
 最初の完全数は6です。
 もうひとつの7は、作者です。

 まとめると、1=犯人、2=被害者、3=探偵、4=真の探偵、5=真の被害者、6=真の犯人、です。