砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

読解力と(長い)小説の問題に関する私感

 小説のほうに熱中しすぎてて、ブログの更新をひと月ぐらいサボってしまいました。とりあえず、小説のほうは毎日1500字ぐらいは書いてるんですが。
 予定ではあと2章ぐらい書いておしまいの予定なので、2月の中頃で終わります。

kakuyomu.jp

 昔も今も、若者も老人も、実は日本人には長い文章(特に物語)は読めません。
 方丈記徒然草は言うまでもなく、源氏物語平家物語も、長い物語と言っても実は「ほどほどの長さで一区切りされている、同一キャラクターが出てくる物語」です。
 そして、日本語の読解力は、現代国語の試験問題のように、長い文章を読むことではなく、長くても二千字程度の、切り取られたテキストを読むことによってはかられます。要するにそれ以上長いテキストを読むことは趣味です。
 ネット時代になって、その傾向はさらに強くなっているんじゃないかと思います。
 まず、書くほうが長いテキストが書けない。
 そして、読むほうも長いテキストを読む必要を感じない。
 ぼくのブログでも、ひとつの記事はせいぜい二千字程度で、好きなところ・面白そうなところだけ読んで、過去のテキストを全部読む必要はない。そんなことする人はぼくの熱心すぎる読者か、ぼくの性癖を調べたいネットストーカーぐらいなもの。
 最後に、テキストの長さと回る金は関係ない。二千字と五百字で回る金が同じなら、みんな情報量を多少削っても五百字のテキストにする。二万字のテキストだって二千字にする。
 何十巻もある、長い文章(物語)を読むのは、ライトノベルの読者ぐらいなものでしょう。