砂手紙のなりゆきブログ

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定価と価格(ニュータイプ)

 本とか雑誌・CDなどには「再販価格維持制度」というのがあります。
 これは別に「古本屋に売ってはいけない」という意味じゃなくて、卸元(出版社とか)が小売(書店とか)に、「この値段で売ってください」という指定が出せる、ということです。
 普通の商品は、仕入値がいくらだろうと、小売価格は小売店が決めます。だからバーゲンセールとかで、1万円の服が90%オフとかで売られてても、作った業者は「そんなことしないで」とは言えない。
 そんなわけで、本とかCDのバーゲンセールは、卸元がオーケーしないとできないことになっています。
 本のどこかに「定価○○円+税」とか書いてありますよね。雑誌だと「定価○○円(税込み)」とか。これは、要するにどの店で買っても同じ値段でしか買えない、ということです。
 ところがですね、雑誌とかの付録で「再販商品」以外のものをつけると、「定価」じゃなくなるんですよ。具体的にはDVDなんだけど、最近はCDドラマとかブランドバッグの付録でも「定価」表示じゃないみたい。
 じゃあ何になるか、というと、「価格」って表示になります。つまり、書店はその商品に関しては、バーゲンしてもレア価格で売ってもいい、ってことです(普通はしませんけどね)。
 ということで、手持ちの雑誌があったら確認してみてください。
 ネットでわかる限りだと、最近では珍しい「雑誌の重版」をしたコンプティークはどうも一貫して「価格」表示なのに、月刊少年エースは「特別定価」表示ですかね。
 ニュータイプは基本「特別定価」なんですが、ずーっと前のほうを見ていくと「ねんどろいどぷち「Fate/Zero」セイバー水着Ver.」が付録についた2012年5月号は「価格880円(税込)」になってたりして、これはもう素人には、というか書店員レベルの玄人でも何がなにやらよくわからないことになっています。
 ちなみに昔は、付録にするものについては一定の制限(素材とか量とか)があったみたいなんですが、今は物騒なものでない限りは何をつけてもいいみたいです。