砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

2022-01-01から1年間の記事一覧

山川弥千枝という作家・歌人と同人誌『火の鳥』について(高見順『昭和文学盛衰史』から)

半年ぶりに書いてみます。うまく行くかな。 高見順という作家による、大正末期・昭和初期からはじまる『昭和文学盛衰史』は、え、この人誰、みたいな人が9割、名前だけは知ってるけど読んだことはないなー、というのが1割ぐらいの構成で語られている、一個人…

落語の上下(かみしも)と『質屋蔵』

自分が一番好きな落語は上方落語の『質屋蔵』というのです。だいたい上方落語は江戸落語と比べると無駄に長いのが特徴で、江戸落語の『まんじゅうこわい』は、上方版だと途中に兄さんが幽霊話(という夢オチ)を語ったり、『そば清』の上方落語版『蛇含草』…