砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

お題「初めて買ったCD」

お題「初めて買ったCD」 CDというものが出る前から音楽を聞いていたような気がするのです。多分それは、LPレコードとCDが並行して売られていたような時代をぼんやりと知っているからで、そのときに何となく高いな、と思ったのがCDで、安かったのは輸入盤LPだ…

西暦と和暦と58493の可能な未来

明治・大正・昭和の時代は、「西暦が偶数の場合は和暦は奇数」ということで、単純に、どちらも素数というときはありませんでした。 平成になって、どちらも「西暦が偶数・奇数の場合は和暦も偶数・奇数」になったので、どちらも素数、という年が生まれること…

作家・池波正太郎の武勇伝

小説家の池波正太郎は、戦後の一時期公務員でした(目黒税務事務所で税金の集金を行っていたそうです)。 そのときの話を彼は随筆「カレーライス」で以下のように書いています。『私の東京都職員の生活は、はじめに保健所の環境衛生の仕事から、のちに税務事…

(番外)カクヨムのほうの物語、第4話が終わりました。

こちらでやってます。 kakuyomu.jp 第4話はもっとくだらなくしたかったんだけど、思ったよりいい話になってしまって困った。 知らない間に4万字越えてた。黒澤明監督の言う通り、毎日書いてると映画のシナリオならひと月に1本は書けるな。 第5話はバトル回を…

お題「好きなサウンドトラック」

お題「好きなサウンドトラック」 お題スロットにより、適当なことを書いてみます。 サウンドトラックというのは多分映画音楽のことで、そういうのが流行ったのは多分ビデオが出る前の、映画を映像と音ではなく、音(音楽)だけでしか売れなかった時代のこと…

図書館で本は読めない

ぼくがよく利用している図書館は、都内のとあるところにあり、そこに学習のための椅子と机が置いてあって、本も読めることになっているんですが、壁一面、20×3メートルぐらいに日本人作家の、今はもうあまり読まれていないであろう作家の個人全集がずらーっ…

アニメキャラクターがぬかすメタなセリフ・ベスト3

3位「リアルなんてクソゲーだ!」 漫画&アニメ『神のみぞ知るセカイ』の主人公桂木桂馬によるセリフ。2位「三次元ウゼェ」 アニメ『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』、イリエ・タマキのピット・クルー(全員二次元好き)のひとりによるセリフ。1位…

角川春樹と映画に関する孫引き情報

中川右介『角川映画1976-1986(増補版)』(2016年、角川文庫)は、角川映画と称される映画の、おもに初期(全盛期)10年を、1960年生まれの著者が記憶と資料を駆使して書いているとても面白い本です。 この中で著者は、たとえば複数証言があるものはそれを…

世界と数学

ギリシャの数学はエジプトの数学を引き継いでおり、世界を測ることができるものとして発達しました。 アラビアの数学はインドの数学を引き継いでおり、世界を数えることができるものとして発達しました。 わかりやすく言うと、幾何学と代数学です。 絵がうま…

なぜ時代劇は滅びて時代小説は盛況なのか

春日太一『なぜ時代劇は滅びるのか』(新潮新書、2014年)は、少し前に出た本ですが、じわじわと映画・テレビの中で時代劇が滅びていく状況と、どうしてそうなってしまったかに関しての分析を、手際よく(悪く言えばわかりやすく)、主に悪口としての文脈で…

佐田啓二と火星のジョン・カーターと『東京物語』

武部本一郎画伯による、エドガー・ライス・バローズの火星シリーズのヒロイン、デジャー・ソリスは原節子に似ていて、ヒーローのジョン・カーターは佐田啓二に似ています。 よくここまで似てて問題にならなかったのか不思議なくらい。 佐田啓二は小津安二郎…

(番外)カクヨムのほうの物語、第3話が終わりました。

こちらでやってます。 kakuyomu.jp 第3話は超越的三人称視点で書いてみたんだけど、けっこうこれは書きやすかったな。 なるべく死ぬ人が出ないようにすることと、場面を一箇所固定にならないように努力しています。

東京都23区の区立図書館の貸出冊数制限(2016年3月現在)

気前のいいところから並べてみます。・30冊2週間 文京区・荒川区・葛飾区・北区・20冊2週間 墨田区・江東区・品川区・目黒区・板橋区・足立区・15冊2週間 台東区・世田谷区・中野区・杉並区・豊島区・12冊2週間 大田区・10冊2週間中央区・港区・新宿区・渋谷…

コミックス(新書版コミック本)のページ数

コミックスのページ数は256ページということになっています。 要するに、32ページの8倍。 これを、表と裏が一度に刷れる大きな輪転機にかけて、真ん中から2つに割ると、輪転機が1回回るたびに、一度に2冊分のコミックスができます。 その機械を1日動か…

1962年の夏の金井美恵子

金井美恵子『夜になっても遊びつづけろ』(1974年)は、今となっては猫とサッカーが好きで口うるさいおばあさんですが、当時20代で新進気鋭の作家として石川淳にかわいがってもらった時代のエッセイ集です(この時代に若手だった作家がいくつぐらいの年だっ…

手遅れ(鶴田浩二)

役者の鶴田浩二は、深作欣二の映画『血染めの代紋』(1970年)に出演したときには、次のようなやりとりがあったそうです。監督「何か気がついたことがあったら言ってください」鶴田浩二「手遅れだよ」 何が手遅れかというと、刑務所から出てきた親分のボスト…

物語(長編)は最初から読まなければいけないんだけど、ブログって自分の興味あるところだけ読めばいいんだよな

考えたら、エッセイ(随筆集)も短編集もアンソロジーも、面白そうな奴だけ読めばいいんだ。 ただ、小説の短編は、どの話の次に何をいれるか、というの計算してあるはずだし、短編のタイトルだけでは面白いかどうかわからないので、しょうがないから頭から全…

メタ怪談(物語の魔の物語)

井上雅彦・編『物語の魔の物語』(2001年、徳間書店)は、物語れる物語について話をこわくした13編の短編が収録されています。それはさらに3つに細分化されてます。・魔の物語の魔「牛の首」(小松左京)「死人茶屋」(堀晃)・魔の物語の物語「ある日突然…

しりとらず(ルールのないルール)

・退屈な靴下・メタボリックな紅雀(べにすずめ)・鍵のかかった金盞花(きんせんか) これは「しりとり」じゃなくて、「しりとらず」という言葉遊びです。 最初の音と最後の音が同じになればいい。 ただし、実在するのはだめ。 だから、「紫色のチューイン…

(番外)カクヨムのほうの物語、第2話が終わりました。

こちらでやってます。 kakuyomu.jp まとめて読むと大変になってくるのは、溜まった録画と同じようなものなので、よろしくおねがいします。 この物語の作者は誰か、どう終わらせるか、というのはだいたい考えてはあるんだけど、話の筋は基本的に物語部員の人…

演歌とローリング・ストーンズの間奏

ローリング・ストーンズが積極的に外部のインプロヴィゼーション(即興演奏)を入れてきたのは、中期のはじめ(とは言っても中期がべらぼうに長いんで…)の『レット・イット・ブリード』(1969年)以降なんじゃないかと思います。 そういうのを入れると必然…

物語の中に、なぜ作者を出してはいけないのか

とはいえ、作者が出てきてる小説なんていくらでもありますよね。「賢明な読者諸君にはすでにお分かりなことと思うが」みたいな感じで。 それは、読者・作者が矛盾なく物語に出せないからです。 つまり、「物語の中を外から見ている作者」というのも、「物語…

ゲーデル式健康法

ゲーデルは、その第一不完全性定理において、決定不可能な数学的命題が存在することを証明し、第二不完全性定理では以下のことを言っています。『数学が無矛盾である限り、数学は己れの無矛盾性を自分では証明できない』 これは、要するに健康な人は自分だけ…

『ゲーデル、エッシャー、バッハ』(1979年)の亀の性別の問題

ダグラス・R・ホフスタッター『ゲーデル、エッシャー、バッハ』は、日本では1985年に翻訳されました。 この話の中には、アキレスと亀の対話などがありますが、この本のフランス語の訳者は困りました。 フランス語では「亀」は女性名詞なんですね。 で、でき…

メタフィクション映画(主人公は僕だった)

主人公のハロルド・クリックは平凡な男。毎日決まった時間に起きて、勤務先の国税庁に行き、決まった時間に寝る。同僚の知り合いはいるが、友だちも家族もない孤独な生活を送っている。 ところがとある水曜日の朝、目覚めると女性のナレーションが、ハロルド…

メタフィクション・メタフィクショナルな小説リスト(自分用)

これは、togetterの「おすすめメタフィクション」というまとめで出たものを執筆年順に整理したものです。公表順・翻訳順などではないのでご注意。・『ハムレット』(ウィリアム・シェイクスピア)1602年?・『ドン・キホーテ』(ミゲル・デ・セルバンテス)1…

「私は嘘つきです」と言っている人は、それが本当なのかどうかわからない

それが本当なら、この言葉は本当で、この人の言葉は嘘になります。 これが嘘なら、この言葉は嘘で、この人の言葉は本当になります。 でも、「私の言っていることは本当です」と言っている人のほうが、いちばん嘘つきに聞こえるんだなあ。 小説の中に嘘つきを…

競馬の馬の名前に使えないメタな名前

競馬の馬には使えない名前があります。 過去に知られている名前、商品名、エロい名前、長すぎる名前などは当然だけど、メタな名前もダメです。 たとえば「ニバンテ」とか。「第三コーナーから第四コーナーを回ったところで先頭はニバンテ。ニバンテがセント…

(番外)カクヨムで物語を書くことにしました

はてなと連動した形で、カクヨムという、嘘を書いてもいい(多分嘘がメインである)テキストサイトがはじまったみたいなので、そちらで書いてみることにします。 だいたい1話完結したのでお知らせするのです。 kakuyomu.jp メタフィクションです。 タイトル…

はてなブログの歌(5ひきのこぶたとチャールストン)

チャールストンはヒップホップのダンスにもなってますが、なかなかダンスの素人には難物です。レベル中級ぐらいかな。 かかとを上げて(つけたら死ぬぐらいな感じ、という話であります)、まず、かかとを内側・外側に動かす。 次に、そうしながら前に進む。 …