2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧
昔読んだ本に書いてありました。まぁどうせ伊丹十三あたりだろう。 本物と偽物のスコッチ・ウイスキーの見分けかた、だった記憶があるんだけど、今どき偽物ってのはないと思うんで、いいスコッチ・悪いスコッチにしてみます。・まず、封を切ってないウイスキ…
料理の材料をそろえて、切って、茹でたり煮たり炒めたりして、盛り付けをする、という行動が最初から最後まで描写されている映画・アニメを探しているんだが、なかなか見つからない。文章で書くとだいたい文庫本の字の組み方で10行から20行ぐらいなんだけど…
なんかアニメ『放浪息子』見ていて納得いかないのはそこらへんなんだよね。 子犬とか好きな人は子犬になりたいかと言えばそんなことはない。子犬になったら愛でられることはあっても愛でることができなくなるじゃないか。 なお、普通に女装してみたがってる…
小泉純一郎氏(当時総理)が、平成13年(西暦2000年)夏場所、貴乃花に優勝のトロフィーを渡すときに言った言葉ですね。youtubeでも確認できます。 正確には、「痛みに耐えてよく頑張った! 感動した! おめでとう!」 なんですが、そもそも何の痛みになんで…
映画の撮影用語で「ミタメ」という言葉があります。カメラの視線・視点をどこに置くか、どこから人物その他を取るか、というのが「ミタメ」ということになります。猫の視線からカメラで撮れば「猫のミタメ」、机の引き出しから撮れば「引き出しのミタメ」(…
落語『天狗裁き』は、一人の男の見た夢を「どんな夢だったんだ」と問い詰める話で、男が言わないもんだから、奥さん→長屋の兄弟分→家主(町役)→奉行→天狗、とだんだんすごいものに問い詰められる話で、演じる側としてはどうか知りませんが、聞いている側と…
瀧川鯉橋『味噌蔵』を聞いたんだけど、なんか変な話なんでちょっと言及しておきます。 落語『味噌蔵』は、ケチで有名な味噌販売のケチ兵衛さんが、嫁さんをもらって子供ができて、妻の実家にお祝いで小僧と行っているすきに、番頭さんその他店の者がどんちゃ…
古今亭志ん朝の「寝床」で納得いかないのは、旦那の下手くそな芸(義太夫)をちゃんとやってくれないところです。 落語「寝床」というのはご存知の通り、義太夫の好きな旦那が店の者や貸している長屋の者を無理やり集めて聞かせる、という話で、アニメ業界で…
あるところに、生まれた時からおへそに金のネジが埋め込まれていた子供がいました。 子供は毎晩寝る前に「神様、毎日いい子にしていますので、おへそのネジが取れるようにしてください」と神様にお祈りしていました。 ある晩、子供の夢の中に神様があらわれ…
個人的なメモとして残しておきます。・まず「ミステリマガジン」(早川書房)で確認できるかぎりでは、1980年の2月号(事実上は年末刊行)で「特集・'79年翻訳ミステリ回顧」という座談会(参加者は北上次郎・瀬戸川猛資・浜田サトル・芳野昌之)と「アンケ…
毎年年末に出ている「このミステリーがすごい!」という本は、宝島社という名前に今はなっているJICC出版局が1988年末に出したもので、日本推理作家協会の会員によるアンケートを元にした週刊文春のミステリー・ベスト10があまりにもいい加減だったために始…
映画『ゾンビ』というのはジョージ・A・ロメロのゾンビ映画で、世の中にゾンビ映画というものができるきっかけとなった映画です。 なにしろナレーションでいきなり「世界はゾンビたちのものになった」とはじまって、それがスーパー(今だとモール街だと分か…
技術的なことはさっぱりなんですが、漫画の原稿なんかもデジタルリマスターとかしてるんですかね。特にカラー原稿。 一番気になるのは、もはや鳥山明『Dr.スランプ』のアラレちゃんの、あの素敵な紫色の髪がすっかり褪色しちゃってるんじゃないか、ってこと…
映画『お早よう』は1959年(昭和34年)の小津安二郎の映画で、東京の郊外文化住宅(今の目で見るとすごい貧弱な平屋ですが、押し売りに来た人は「ずいぶん閑静ないいお住まい」って言います)に住む平凡な家族が、子供のわがままを聞いてテレビを買う話です…
ぼくはどうも生まれてきたときには双子だったみたいなんですが、生まれた直後に一人が死んじゃったみたいなんですよね。もし生きてたらどうなってたんだろう。 物語の『鉄仮面』は、あれはルイ十四世の双子の弟だ、ということになってますが、双子の王様とか…
大石(小石)先生の名前は「久子」って言います。大石久子。当時としては普通の名前ですね。 当時にしては珍しい一人娘だったので、婿養子を迎えました。だもんで結婚しても苗字が変わってません。 そして二人の男の子(大吉・並木)と一人の女の子(八津)…
結局、見るアニメ・映画では時計・靴・食事(弁当)・字・読んでいる本なんかに注目して見ることになりました。 だいたい朝は7時に目覚まし時計セットしてて、8時に起きると遅刻で、夜は9時を過ぎると「遅いね」とか言われて、10時を過ぎると本気で心配され…
21世紀になってまた見てしまいました。この映画は日本語吹替版というのがついてるんですが、英語字幕にして吹替で見ると、日本語字幕・英語音声の3倍ぐらい、英語できる人でない限りは楽しめます。 ウディ・アレンの好きなタイプの女子って多分、アニメ『ガ…
ダグラス・サークという監督がいます。 ハリウッドでメロドラマ映画中心に作った人で、『風と共に散る』という、あんまりなタイトルの映画とか、まぁいろいろ邦題がひどいのでちょっと見る機会がなかったんですが、山田宏一『映画 果てしなきベストテン』で…
虚無へ捧ぐる供物にと 美酒少し 海に流しぬ いと少しを というのは、ミステリ・ファンには有名なヴァレリーの詩ですが、堀口大学の訳詩「失はれた美酒」(『月下の一群』収録)を少し改変してあります。ちなみにこれと同じ詩が出てくる小説としては、山本有…
アニメの基本はシットコム(シチュエーション・コメディ)だと思うんだけれど、日本のアニメでそういうのって滅多にない。日常系かと思ってたら最後に大きいものと戦ってたり、日常系だけどどうも笑えなかったり。 そういう不出来な、というのは失礼なので、…
21世紀の幸せは、・黒澤明の映画が字幕つきで見られること・ビートルズの全曲をスマホに入れて持ち歩きながら聞けること・手塚治虫の雑誌掲載時での漫画が、復刻版として読めること 佐藤忠男なんて、黒澤明の映画評論書くのに、近代フィルムセンターまで通っ…
アニメ『花咲くいろは』14話から。和倉結名「ぼんぼる…前にも言ってたけど、それ何?」松前緒花「えーと、目標に向かって頑張りたいと思う、ざっくりとした気持ちのことです」 この「ざっくりとした」って表現も、うまく英語になりそうにない。 この会話の部…
「5000 BEST MOVIES AND TV SERIES」というサイトがあります。これ、定期的に更新されてるかどうか不明なんですが、ぼくが2013年11月はじめぐらいに拾ったデータから、1940年以前のものを拾って並べてみます。一応原題と監督名もつけておくんで、参考にして…
桂米朝の落語に「小倉船」という、手塚治虫の長編漫画みたいにデタラメな話があります。 関門海峡を渡る船で、半端な博奕打ちをとんちで懲らしめた商人が、どういうわけか財布を海に落として、たまたまそこにギヤマンの箱を持って長崎から大阪に行く人がいた…
まぁこういうのは、豊崎由美さんとかのほうが向いてるとは思いますが、試しにやってみる。日下三蔵さんの『日本SF全集・総解説』(2007年・早川書房)からひらめいた。 文学全集なんで、・SF作家やミステリー作家みたいに、ジャンルの中の作家は(なるべ…
本を読む資料としては、・このミステリーがすごい(1989年~)・ミステリマガジン→ミステリが読みたい(1979年~)※2013年版は雑誌です。2013年3月号。・本格ミステリベスト10(1998年~)※1997年版は雑誌「創元推理」16号。・SFマガジン→SFが読みたい(1989…
電車その他の乗り物でとなり町に行こうとすると、途中で霧が出て来て、最初に乗った駅に戻ってきてしまう、というのは、なんかホラーっぽい話の定番のネタっぽいんですが、どうもSFというジャンルの中では誰が最初に小説にしたのかさっぱりわからない。 昔…
アニメ『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』を見ました。これについて語るのは、ネタバレも含まれる可能性があったり、ビデオでもっとよく見ないとわからない伏線とかもありそうなので、来年ぐらいにします。 今日は、映画『ウォッチメン』の…
木下惠介が戦時中に作った映画『陸軍』は、親子3代にわたって日本帝国陸軍に奉仕した一族に関する悲しい話ですが、一応戦意高揚映画にはなっている(少なくとも反戦映画ではない)はずです。木下惠介というのは本当に、モブ撮っても狭いところ撮っても、カ…