2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧
なんでそのことにもっと早く気がつかなかったのか。 今日、図書館で貸してくれない本(参考資料)をパラパラ見ていて気がついた。 国会図書館にしかないような本も、国会図書館で読めばいいんだよね。 今借りている本は、地元の図書館が他の図書館から無理矢…
どうもアメリカの、ハリウッド系の映画を見ていると、アクションしている人を映しすぎのような気になるのです。 特に最近の映画。 話してる人(アクションしている人)ばかり映してる。 舞台劇のように映画を撮っていた時代のハリウッドは、セットはいかにも…
サイモンとガーファンクルの歌で(多分)知られている「スカボロー・フェア」は、イギリスの古歌、というかフォークソングということになっています。 訳詩その他はウィキペディアに出ていますが、そもそも最初の一行がわからない。 わかることはわかるんで…
どうもどれもこれも、ことごとくつまらない。 という言いかたは失礼すぎですが、女性作家が書いてうまく書ける部分と、ぼくが面白いと思う部分がズレてるんですね。 だからもう、これは自分がつまらないと思う作家の話ではなくて、面白いと思う作家の話をす…
立て続けにそういうのばかり読んでしまったので、いろいろ考える。 ぼく自身が当たってる確率は、異世界転生ものより多いぐらい。 時雨沢恵一は、『男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められ…
三遊亭円朝の作による『指物師名人長二』は、名人の犯罪創作実話みたいなところの原作がモーパッサンの短編「親殺しの話」に由来していて、これは現在では『三遊亭円朝探偵小説選』(論創社、2009年)で比較的簡単に読めることになっています。まあもっと簡…
悪いキャラクターに説得力を持たせすぎると(人間に近づけすぎると)どうもうまくいかないんだよなあ。 なんとなく、ファンタジー(異世界)の主人公キャラクターって、別に高倉健みたいなのでいいんだよな。 敵対するヤクザの親分がなぜ悪いかというと、高…
というか、ほとんどイラストなんて見たりしない。 むしろ、なるべく見ないようにしている。 だから、アニメを見ても声とか絵とかまったく気にならない(アニメとライトノベルは別のものとして楽しんでる)。 そんなことより、ハルチカシリーズってミステリー…
豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だったころ、台風でこわれた清洲城の城壁の修理が全然進まないので、こんなの俺にやらせれば3日で修理してみせる、と織田信長に言って、うまいこと3日目の、それも、予定より早くできることになりそうだったので、木下藤吉郎は修…
だいたい物語は、アクションと会話でできています。 アクションが過ぎるとアクション描写だけになって、会話が過ぎると座ったまま延々と会話する物語になります。 映画だと、同じ場所での会話は○秒以上続けない、という手もないことはないんですが、そのよう…
諸般の事情で、とある図書館の利用カードを作りました。 本当は借りたい本が1冊だけあったんで、それだけでよかったんだけど、つい貸出冊数の上限までついでに借りてしまうのよね。新しく利用カードを作った図書館の貸出冊数、上限は2週間で20冊。 そんな…
中井英夫『虚無への供物』(文庫版は1974年、上下巻に分かれて2004年に再刊)は、戦後没落した氷沼家に起きる4つの密室殺人です(どうも読み返してみると4つ目の殺人は本当にあったことなのかどうか不明。あと本当は「密室と思われる空間で発見された死体…
映像・画像に情報としてたくさんあるものは視覚・聴覚です。 小説にも映像・画像にもないものは触覚・嗅覚・味覚ということになります(触覚はもっと細かく分けられるみたいです。痛感とか温冷感とか) 小説にしかないものは適切な比喩です。まあ「盆のよう…
割と書かないで時代小説書いてた人というと、司馬遼太郎とかそんな感じですよね。新選組なんかでも斬り合いとか描写あったっけ、みたいな感じ。「この戦いで○○側は×人の死傷者を出した」とか(うろおぼえ)。 剣の使いかたと格闘技に関しては、今なら動画と…
翻訳小説のファンタジーのほうが、そこらへん気をつかってる気がするんですけど、どうなんですかね。「卓」とか「寝床」みたいに漢字にしたりして。「四人の男がテーブルを囲んでカードゲームをしていた」じゃなくて「四人の男が卓を囲んで札遊戯をしていた…
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 夏は夜。」 をかし∋(春∧あけぼの)∨(夏∧夜) ※「やうやう白くなりゆく山ぎは」以下は微分方程式になるんだけど、うまくテキストでは書けない。 「いづれ…
ジェフ・ベックの曲を聞くといろいろ絶望的な気分になります。 ギターバカと言われて、あんだけ努力してもこの程度のもんか、と。 落語の古典で「初天神」聞いて、落語なんてこの程度のもんか、と思うようなもんです。 ギタリストで天才なのは、たとえばぼく…
ネットの中では、けっこう昔(と言っても10年ぐらい程度の前)のライトノベル評も見当たらないことはないんで、ピンポイント的に評判のいい奴だけ読めそうな気になるんだけど、これが大変なんだよね。 リアル書店でなければ、いろいろ合法的な手でなんとかな…
一応、物語シリーズ(2006年11月~)とか、『ゼロの使い魔』(2004年~)とか、『灼眼のシャナ』(2002年~)とかはある。 ハルヒもとらドラ!もフルメタもある。古典部シリーズだってある。 なくて意外だったのは『とある魔術の禁書目録』(2008年~)ぐら…
小林信彦『ぼくたちの好きな戦争』(1986年)は、東京の老舗の和菓子屋を継いだ長男と、風刺画家になった次男、芸人になった3人の兄弟と、長男の子供を扱った物語で、それにアメリカ側の兵士(というかギャグ・ライター)と、その著作物(メタフィクション…
ローリング・ストーンズはもう、半世紀ぐらいロックをやっている人たちなので、公式・非公式を含めていろいろなライブの音源があります。 アルバム『ベガーズ・バンケット』(1968年)の冒頭に収録された「悪魔を憐れむ歌」は、非常に呪術的なリズム・セクシ…
スイッチャルーの規則というのは、『ゲーデル、エッシャー、バッハ』(翻訳は1985年白楊社、原書は1979年)に出てくるんだけど、検索してもド・モルガンの規則(法則)はあるんだけど、スイッチャルーのほうはないんだよな。p200(2005年白楊社から20周年記…
ケプラー予想とは、球充填に関する数学的な予想で、この難問を1998年にトーマス・C・ヘイルズはコンピュータによるしらみつぶし法で証明した、と発表しました。 10万個ほどの線形計画問題を解いた証明論文は「250ページの手稿と3ギガバイトのプログラム、デ…
セオドア・ローザック『フリッカー、あるいは映画の魔』(1998年、文藝春秋。原著は1991年)は、架空の映画監督マックス・キャッスルに関する長い物語です。 主人公はB級映画の黄金時代に生まれて、ハリウッド映画にはないもの(要するに裸の女子のおっぱい…