砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

記号論理学で学ぶ古文(練習)

「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 夏は夜。」

 をかし∋(春∧あけぼの)∨(夏∧夜)
 ※「やうやう白くなりゆく山ぎは」以下は微分方程式になるんだけど、うまくテキストでは書けない。
 
「いづれの御時にか、女御・更衣あまた さぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれてときめきたまふありけり。」


 T(p,q)
 ∀(女御・更衣)→∀∋∃(¬¬(いとやむごとある際)∧(すぐれてときめきたまふ))

 だいぶコツがつかめてきた気がする。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」

 (祇園精舎の鐘の声∈諸行無常の響き)∨(沙羅双樹の花の色∈盛者必衰の理)⇒((おごれる人∈¬久しい)≒(春の夜の夢))∨((たけき者∈遂にはほろびぬ、≒(風の前の塵))

 もうちょっと簡単なの。

吾輩は猫である。名前はまだない」

 (我輩∈猫)∨(名前∈まだない)
 ※吾輩は猫に含まれ、そして名前はまだないに含まれる。
  吾輩は猫でないものには含まれず、そして名前はもうあるに含まれない。
 これは、こちらのほうがいいのか
  我輩∈((猫)∧(名前∈まだない))
 ※吾輩は猫に含まれ、かつ名前はまだないに含まれる。