記号論理学で学ぶ古文(練習)
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。 夏は夜。」
をかし∋(春∧あけぼの)∨(夏∧夜)
※「やうやう白くなりゆく山ぎは」以下は微分方程式になるんだけど、うまくテキストでは書けない。
「いづれの御時にか、女御・更衣あまた さぶらひたまひけるなかに、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれてときめきたまふありけり。」
T(p,q)
∀(女御・更衣)→∀∋∃(¬¬(いとやむごとある際)∧(すぐれてときめきたまふ))
だいぶコツがつかめてきた気がする。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。」
(祇園精舎の鐘の声∈諸行無常の響き)∨(沙羅双樹の花の色∈盛者必衰の理)⇒((おごれる人∈¬久しい)≒(春の夜の夢))∨((たけき者∈遂にはほろびぬ、≒(風の前の塵))
もうちょっと簡単なの。
「吾輩は猫である。名前はまだない」
(我輩∈猫)∨(名前∈まだない)
※吾輩は猫に含まれ、そして名前はまだないに含まれる。
吾輩は猫でないものには含まれず、そして名前はもうあるに含まれない。
これは、こちらのほうがいいのか
我輩∈((猫)∧(名前∈まだない))
※吾輩は猫に含まれ、かつ名前はまだないに含まれる。