2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧
青春歌年鑑という、どこの誰が聞くのかさっぱりわからない音楽の「戦前編」というのを作業用に聞いています。佐藤千夜子「愛して頂戴」とかいかにも戦前の流行歌(今聞くと変にしか聞こえない歌)に混じって「ええっ?」というのが出てきて目が醒める。『青…
適当に並べてみるだけ。 3位・赤穂浪士 天の巻・地の巻(1956年) 大石内蔵助が市川右太衛門、彼と山鹿流の弟子仲間の武士・立花左近(この人についてはよく知らない)が片岡千恵蔵。このふたりが話しはじめると話の内容がどこかに飛んでいっちゃうぐらい濃…
あんまり最近はミステリー読んでないんですが、『丸太町ルヴォワール』(円居挽、2012年講談社文庫)を読みました。もう最近は目が疲れるんで、小説なんて1日6冊も読むとヘトヘトですわ。 落花、本当は男だったってオチじゃないのかよ! という微妙なネタ…
第一次大戦は大量の戦死者と大量の戦争未亡人と大量の職業婦人を生みました。男性の数に比べて女性の数が多くなりすぎたことは、小説では『チャタレイ夫人の恋人』(1928年)が生まれ、映画では沢山の(ようやく)結婚できる娘の話が生まれ、社会ではバスガ…
1番描きにくいものは人間が乗って片足をつけて止まっている自転車じゃないかと思う。 もっと描きにくいものはありますけどね。自転車置場とか。 20世紀のアニメでそういうのちゃんと描けてるの見たことない気がする。 とはいえ高校生が主役で高校が出てくる…
アニメ『トップをねらえ!』(1989年)の冒頭は漫画『エースをねらえ!』(1973年)その他を含むスポ根アニメ・漫画の小道具やキャラ設定を作品中に入れていますが、今の時代になってわからなくなるのは、作っている人がどこまでメタ(下位構造としてのスポ…
「みやきち日記」というブログの2012年1月17日のテキスト「マツダ先生(仮名)の思い出、あるいは議論の仕方を習ったことのない人はやっかいだということ」では、以下のようなものがありました。『あたしが小学5~6年生だったときの担任・マツダ先生(仮名…
ミア・ファローは『ラジオ・デイズ』(1987年)で、ラジオの中の声を35回、全部違う調子でやったあげく、ウディ・アレンにそのシーンはカットされました。 熱演がカットされるのは映画の場合ではよくあることのようです。 ただ、その場で「このショットは意…
現代もっとも人に見るべき価値がある、と公言して問題ない、というよりむしろ、見てないなんてもったいない監督としてはマーティン・スコセッシを筆頭にあげないといけないでしょうが(ウディ・アレンはそこまで行っていないと思う)、少年から学生時代に彼…
でもまぁ、日本国内・国外関係なく、そういうのはいい加減にやっていて、世界設定あまりしっかりやりすぎると話の内容が楽しめなくなるし、いい加減すぎるとやはり楽しめないのでもうあまり深くは考えない。 最近読んだファンタジー(異世界ファンタジーその…
映画の撮影には普通最低「段取り」「テスト」「本番」と3回同じことをやらなければいけません。その3回のうちうまくいかないのがあれば回数は増えます。 本番は出演者がヘマしなければ1回ですが、トリュフォーにはどうも、『アメリカの夜』で見せたように…
アニメ『妄想代理人』(2004年)は、キャラクターグッズのデザインをやってて、マロミという人気キャラを作って新作を待たれている鷺月子が行き詰まってたところを金属バットを持ってローラーブレードをはいた少年(少年バット)に襲われ、それ以来その少年…
全盛期の舟橋聖一は作家の所得では日本一で、作家における必要経費の必要性を強くあちこちにアピールしながら、当時はまだザルだった印税収入その他の稼ぎをごまかしてやりたい放題でした。 時の大蔵大臣・池田勇人に会って、必要経費の陳情をすることができ…
舟橋聖一は戦後、菊池寛死後の文藝春秋社の役員を前に「菊池寛のあとはぼくがひきうけた」と大見得を切って失笑されますが、菊池寛とは馬主仲間であったため、自分も彼と同格ぐらいに思い、川端康成なんかはてんで格下あつかいでした。 そして、菊池寛が残し…
丹羽文雄は昔の文豪で、やはり昔の文豪だった舟橋聖一がライバルにしていた(と丹羽文雄は書いている)人ですが、彼は舟橋聖一よりだいぶ長生きしたので、舟橋聖一の死(1976年)後に『人間・舟橋聖一』という本を書きました。 ぼくが読んだのは昭和62(1987…
トリュフォー『アメリカの夜』のフェラン監督(その真の姿はフランソワ・トリュフォー)いわく、「質問! 質問! あまりに質問されるもんだから、考える時間がない!」 映画から想像される映画監督の仕事ぶりはこんな感じ。 まず、衣装係が白のシャツを持っ…
大滝詠一がいない世界に生きていられると思ってもいなかったんですが、とりあえず最後のアルバムということになっているらしい『EACH TIME』を聞いてみました。1984年3月(CDは6月)発売だけど、ヴァージョン違いがいくつもあります。 個人的にはA面とB…
ねぶた祭りは夏の農作業中に眠たくなるのを防ぐためで、なんで眠たくなるかというと夜中にねぶた祭りの山車を作ったり、祭りの準備をするからで、ねぶた祭りをやめれば農作業中に眠たくはならない。 あと、地球温暖化のせいで朝が眠たいため。関連記事: な…
前に見たデイヴィッド・リンチの映画は『ワイルド・アット・ハート』で、半年ぐらい前のことだったと思うんだけど、これはさらにわからない。はじめの30分だけは「映画を作る映画の話」だってなんとなくわかるんだけど、その後2時間半はいろいろあるのにさ…
アニメの声優は、キャラの感情表現をしてアドリブを入れて、噛まない(かみゃない)ように、言い間違えないようにしてキャラの口の動きにあわせる(これはちょっと例外もあるみたい)という、雨の日に傘をさして自転車に乗ってスマホの画面を見るぐらいに難…
映画俳優のアルビー・シンガーは鳩の役をやり続けて60年になるが、一度も主役として使ってもらったことはなく、いささか要求不満が溜まっている。 ペット俳優組合もあるとはいえ、犬・馬組が幅をきかし、鳥組合はその中でも鳩・烏・猛禽類と細分化されていて…
プロデューサーの仕事は、裕福な平均年齢70代の婆さんをスポンサーにして、最低の脚本と最低の演出家と最低の役者をそろえてブロードウェイで芝居をやらせて集めた資金で大儲けすること、って映画『プロデューサーズ』(1968年および2005年)では言ってまし…
伊藤彰彦『映画の奈落 北陸代理戦争事件』(国書刊行会、2014年)は、1977年の2月に公開された東映最後の実録映画ということになっている『北陸代理戦争』という映画を軸に、そのモデルになった河内組初代組長・川内弘(別名北陸の帝王)が親分筋の菅谷政雄…
エリック・ラックスによる『ウディ・アレンの映画術』(2010年、清流出版)は、36年間にわたって著者がおこなってきたインタビューをテーマ別にまとめたもので、いろいろおもしろいことが書いてあります。ただし出版は2007年春なので、『ウディ・アレンの夢…
アニメ『はたらく魔王さま!』(2013年)は、異世界エンテ・イスラから現代日本に来た魔王サタンがファストフードで働いて、悪魔大元帥アルシエルと一緒に暮らして、後を追って来た勇者エミリア(ヒロイン)が電話会社のサポセンで働いて、魔王(真奥貞夫)…
朝眠いのは多分夜に十分睡眠が取れないからで、それは暑くて寝られないからだから地球温暖化のせい。 あの子にふられたのはイケメンの状態が不安定だからで、それは大型台風が発生しやすくなる地球温暖化のせい。 ピーマンが食べられたのはピーマンの甘味が…
胃潰瘍をこじらせながら銀行の支店長代理をしている父を持ち、不良仲間と遊んでいる大学生の島田克巳が、女をレイプしてナイフで刺されて死ぬ(本当に死ぬのかどうかはわからない)話。もっと無軌道で美しい映画かと思ったらそんなでもなかった。わりと貧乏…
トントン雑記貼というブログやってる人(このブログも、ぼくのブログより面白いんだけど更新は今は頻繁じゃない)の、2011年9月27日の日記に挙げられている映画は以下の通り。いずれも1956年です。5月・太陽の季節(日活)6月・処刑の部屋(大映)7月・…
2014年も後半に突入して久しいのですが、まだ今年の空気アニメは決まらないので去年の話をします。 空気アニメというのは、話も作画も出来がそんなに悪くないので放映を最後まで見たにもかかわらず、新期アニメが始まると話の内容に関しては全然思い出せなく…
自身の魂に反する栄誉など、何の得にもなりはしない。 イギリスのマン島は貧しい漁師たちの島。そこのリーダーで人望もあるピーターと弁護士のフィリップは幼いころからの友達で、お互いに島の妖精と言われているパブの娘ケイトに恋している。 ところがピー…