2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧
書き癖と個性は切り離せないものなので、個性をなくす方向で自分のテキストを見直す必要はありません。 書き癖を十分にコントロールできていないな、と思うときには人のテキストを手打ちしてみるわけです。個人的には美文調だったり翻訳調だったり、変なテキ…
だいたい素人が小説や漫画でやりがちなヘマとして、キャラクターを歩かせない(ゆえに場面転換に乏しくなる)、というものがあります。 わけのわからないキャラクターが主人公とダラダラ部屋で会話をする、というというのはまあ仕方ないですけどね。『ローゼ…
(今日は若干シモネタが入ってます) 山本弘『世界が終わる前に』(東京創元社、2016年)では、恋人(男子)がいるミステリマニアの女子(一人称はボク)が以下のようなことを言います。P62「彼といっしょにいると安らぐことに気がついたんだ。彼の左隣がボ…
映画だと『真昼の決闘』(1952年)、テレビドラマでは『24 -TWENTY FOUR-』(2001年~)がリアルタイム映像(上映・放映時間と現実の時間が同じ)として有名なんですが、小説でそういうのはないですかね。2時間半で読める2時間半の間に起きた事件を描いた…
ジョン・レノンは1966年3月、とある雑誌のインタビューで「ぼくたちは今やキリストより有名だ(We're more popular than Jesus now)」と軽口をして、世界中の過激なキリスト教徒にレコードを焼かれました。 焼くためにレコードを買ったので、かえって売れて…
小説の登場人物の名前は、ネットで検索して存在しないような苗字・名前にすることにしました。 サイトでは「名前由来net」というのがあって、その情報は本当かどうか知らないけど、日本全国に存在する苗字とその名前を使っている人の数が出ます。 涼宮という…
図書館で本を借りる人は、実にしばしばベストセラー本を借ります。そうするとベストセラー本に利用者のリクエストが集中して、貸し出す本が足りなくなるので、図書館は読んだ人からの寄贈でその需要をまかなおうと考えます。書店で買って読み終わった人は、…
多くの人が読まれたであろう新潮文庫の工藤精一郎訳ではこうなっていたと思います。『七月はじめの酷暑のころのある日の夕暮れ近く、一人の青年が、小部屋を借りているS横町のある建物の門をふらりと出て、思いまようらしく、のろのろと、K橋のほうへ歩き…
現在進行中の小説はあと2話、2週間ぐらいで終わる予定です。 kakuyomu.jp ラストのカーテンコールの部分を先に書いてますが、今のところ実に楽しい。 で、次の夏アニメ、じゃなくて次の作品のほうも、タイトルとだいたいの内容が決まりました。 タイトルは…
昔の講談とか軍記ものには、服装が細かく書いてあります。 なんでそんなことまで細かく書かないといけないかというと、まあ弾み、という問題ですかね。こう、立板に水の勢いで語られると、意味がわからなくても言葉で頭の中が一杯になって、史実とか話の展開…
一応、購読基準はこんな感じで。ひと月で30ぐらい購読ブログ増やそう。・画像は1枚だけ(DVDのアマゾン紹介画像だけ)。3枚以上はもう無理。・テキストの量が多い。といって多すぎるのも困るので、そこらへんは適当に。・新作映画ばかりではなく、古今東西…
お題「思い出のカレーとかカレー屋」 これはもう、いつ行ったのか、本当に行ったのかどうかはさだかではありませんが、渋谷「ムルギー」の、卵入りムルギーカレーです。 多分円山町の、そこでしかやっていないような映画を見た帰りで、ここらへんちょっと抜…
芝山幹郎は著書『映画西口東口』(2015年、Pヴァイン)の中で正確に的(映画『バットマン ビギンズ』(2005年))を射抜いています。正しくは週刊エコノミストの2005年掲載テキストだと思うんだけど、初出はこの本だけでは不明です。P99『(中略)ところが、…
昭和の時代の話です。先生「スズキくん」学生「はい」先生「トヨタくん」学生「はい」先生「ホンダくん」学生「はい」先生「マツダくん」学生「はい」先生「声は違うけど全部きみひとりだな。他のみんなはどうした」学生「アルバイトです」先生「きみは?」…
こちらでやってます。https://kakuyomu.jp/works/1177354054880287786 なかなか霊獣図書館の話にならなくて申し訳ない。 今回出てきた木村恵子さんって名前は、映画監督の木村恵吾に由来してます。 あと、タグに「ミュージカル」ってのつけてみた。
舞台の上にこう、いくつか鉢の朝顔が置いてあります。 でもって初日、芝居の筋とは関係なく、いきなりベテランが新人にこう聞きます。「ところでな、この朝顔、どこで買った?」新人「えーと…どこでしたっけ?」ベテラン「しょうがねぇな。次の日になったら…
特に禁断症状が出ることもなく、コーヒーとかカフェインレスの飲み物とか炭酸水で、普通に生活しています。 小説のほうも、毎日ダラダラしながらも2000字ぐらいは書ける。 読む本のほうも、どんどん読める(ただしペリー・ローダン)。 体重も、増えるかと思…
重木昭信『ミュージカル映画事典』(2016年、平凡社)は、世界のあらゆるミュージカル映画に言及している驚異の書物です。あとがきで著者は以下のように述べています。『本書で扱った3200本の作品に対して、半分ぐらいは見直そうと考えて、年間500本のペース…
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』(1995年)のオープニング、及川眠子の作詞による「残酷な天使のテーゼ」は、「少年よ神話になれ」という部分が最初の案では「神話」が「狂気」だったんですが、それは放送コード的にダメだってことで直しました。「凶器」…
異化とは、簡単に言ってしまうと、日常的に見慣れているもの(記号化・意味化に成功しているもの)を解体し、「もの」と「記号・意味」の関係を再構築させることです。 映画『ヘルプレス Helpless』(1996年)の場合、それはさり気なく机の上に置かれてたり…
青山真治『ヘルプレス Helpless』(1996年)は、実に技巧をこらした映画です。 これは、1989年9月10日の午前9時に、バイクに乗っている青年と、電車から降りた片手のない男を迎える男たちではじまり、いろいろとんでもないことが起きて、翌朝になるまでの映…
冒険小説の古典的名作であるアリステア・マクリーンの『女王陛下のユリシーズ号』(1955年)は、1967年に村上博基によって翻訳され、原文の冒頭、『Slowly, deliberately, Starr crushed out the butt of his cigarette. 』というのは、以下のように訳されま…
映画のプロデューサーの仕事は、金になりそうな話(小説・脚本その他)を見つけて、金の手配をつけて、映画監督に映画を作らせて、その映画を売ること(宣伝・広報活動も含まれる)です。一言で言うと映画の最終責任者です。 会社が雇ったプロデューサーの場…
映画『ヒート』(1995年)は、プロの犯罪者であるニール・マッコーリーおよびその集団と、プロの刑事であるヴィンセント・ハナおよびその集団による対決の話です。ニールはヴィンセントの手を読み、ヴィンセントはさまざまに仕掛け、ふたりでコーヒーを飲ん…
集英社新書で出ている『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』(2013年)は、サスペンス映画に限定して著者が熱く語っている本ですが、こんなにすぐに読めて面白くて、おまけに勉強にもなる映画の本というのは久しぶりでした。『前田敦子の映画手帖』(2015年)以…
こちらでやってます。 kakuyomu.jp 水着回の予定のつもりが、結局第9話までなりそうであります。 今回は非常にノリノリで書けました。 やっぱ今回の語り手の性格設定が、そのまんま自分(作者)に一番近いからなのかもしれない。
これは架空の春アニメ『物語部員の生活とその意見』のエンディング曲として、フォーチューンズ(Fourtunes)という声優4人によるアイドルユニットによって歌われるという設定の歌です。 正式タイトルは「恋はいかさま」で、いい作詞をするためのコツ(みなら…
(以下「フェッセンデンの宇宙」に対するネタバレがあるのでご注意ください) 山本弘『翼を持つ少女 BISビブリオバトル部』(2014年)は、本をティーンズが紹介する小説で、最初のこの本はSFと偽科学(というか偽歴史?)みたいなものを扱っており、そ…
天気がいいので、ビーチボーイズを聞きながら、サイクリングロードと山坂を通って、片道40分かけて図書館まで本を借りに行きました。 借りた本は『探偵小説の論理学』(小森健太朗、2007年)。本格推理小説とラッセル論理学に興味がある人にはおすすめ。 ゲ…
・『ゲーデル、エッシャー、バッハ』(1979年)をとりあえず全部読む(目を通すだけでもいいことにする)。・昔のミステリーの名作と言われているものを何冊か再読する(冊数は決めない)。・メタフィクションと言われているものを何冊か再読する(冊数は決…