砂手紙のなりゆきブログ

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映像や画像では小説は勝てないので、五感のうち三感覚を使う

 映像・画像に情報としてたくさんあるものは視覚・聴覚です。
 小説にも映像・画像にもないものは触覚・嗅覚・味覚ということになります(触覚はもっと細かく分けられるみたいです。痛感とか温冷感とか)
 小説にしかないものは適切な比喩です。まあ「盆のような月」とか言った場合は、盆がフェードアウトして月になる、みたいな技術は映像でもありますか。
 触るとすべすべしてるようだけど少し指先にすべすべしすぎていない感じもあって、ちょっと柔らかくてゴムマリみたいで、なんかあったかくて、鼻を近づけるといい匂いがする、みたいな。
 ちなみにこれは、こたつの上に置いてあった冬のみかんの描写です。口に入れてみるとほどよい濃い甘みと特有のすっぱさがあって、ジューシーとはまさにこのことか。