砂手紙のなりゆきブログ

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漫画の中はいつも晴天(MONSTER)

 雨が降る日のことを書け、というとたいていの人間は北原白秋の「雨が降ります雨が降る」というのを引用してはじめるというのがどうにも困ったものだ、というようなことを丸谷才一が『思考のレッスン』という本で書いてたんで、雨に関する話をしようと思いました。
 しかし考えてみると映画やアニメはともかく、小説と漫画では「記憶に残るようなすごい雨」というのがどうもない。特に小説で暴風雨のシーンを書くのがいかに難しいか、書いてみるとわかる。紋切り型の連続でとても文章にならない。
 漫画の場合は少し事情が違ってて、雨のシーンを描くのが面倒くさいし、斜線をすごく工夫しないと手描きでは無理な気がする。記憶の中の漫画はいつも晴天か曇天なんですな。
 アニメだって実は『MONSTER』の最後の、村での最終決戦ぐらいしか記憶にない。あれが放映されたのは2004年4月から2005年9月だった、というのがウィキペディアを見ると書いてあるんですが、そのあたりだともうデジタルデータでアニメ処理するのはもう普及してたのかな。困ったことにオリジナルの漫画を見ていないので漫画ではどう描かれていたか不明なんだな。
 あとはもう、『咲-Saki-』とか『それでも町は廻っている』とか、女子に水かける雨アニメしか覚えてない。
 そう言えば夏休みに海に行くんだけれど台風とぶつかって誰もいない浜辺と民宿、って話のアニメ3つぐらい見たよ。
 実体験で印象に残ってるのは米沢嘉博さんの通夜の時の雨(豪雨)でしたかね。喪服着て行ったんだけど、いろいろつらくて早々に帰って麻布十番で蕎麦食べた。