砂手紙のなりゆきブログ

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小説は五感で書け(ライトノベル)

 人間には五感というものがあるので、「行動」と「感情」と「会話」だけで小説を書いてはいけないんだろうな、とか漠然と思う。具体的にどの作品とかいうんじゃなくて。
 たとえば(以下はサンプルです)、

「これは…血?」
 ○○は床に倒れている背広の男を見た。体の下からはなにか赤いものが流れている。
「…大丈夫か、○○?」
 ××の声で気がついた。意識を失っていたらしい。

 サンプルとしてもひどいんですが、もう少し書きようがあるだろう。どんなダメアニメだって季節の移り変わりや毎日の時の流れや天気なんてのは入れるようにしてるみたいなので、秋だったら「空の高さに合わせて○○も背を伸ばした」とか、かっこいいこと小説ならいくらでも言えるんじゃないかな。
 SF作家のポール・アンダースンは(ウィキペディアによると)「リアリティーを高めるため、常に五感のうちの三つ以上に言及する」という技法を使ってたらしいんだけど、そういうのけっこう難しいです。五感のうちふたつ、ときどきみっつぐらいがせいぜいかな。視覚・聴覚は簡単だけど触覚・嗅覚・味覚入れるの、難しいったらない(特に最後のやつ)。