砂手紙のなりゆきブログ

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大滝詠一『EACH TIME』を○十年ぶりぐらいで聞いてみる

 大滝詠一がいない世界に生きていられると思ってもいなかったんですが、とりあえず最後のアルバムということになっているらしい『EACH TIME』を聞いてみました。1984年3月(CDは6月)発売だけど、ヴァージョン違いがいくつもあります。
 個人的にはA面とB面があって「マジキュナアイズ♪」(魔法の瞳)ではじまる版以外はどうでもよかったんだけど、それに入ってない「フィヨルドの少女」が最高に素晴らしくて涙出る。
 ぼくの基本は「最弱キャラ萌え」なので(アニメ『ストライクウィッチーズ』ならサーニャ、『咲-Saki-』なら池田、『THE IDOLM@STER』なら雪歩、『魔法少女まどか☆マギカ』ならほむら)、そういうのが好きな人ならおすすめ。黒いコート着て友だちがいない女の子です。一応YouTubeでも聞けます。
 このアルバムの中では主人公と思える男性は、避暑地のプールサイドとか野球場とか飛行場とかドライブとか行ったりするんですが、相手の女性はどうも同じ人ではないようにしか聞こえないのが素敵です。
 聞いたあと読みたくなるのは片岡義男なんだけど、もうそんなのは書店で手に入らないので村上春樹の初期短編で我慢してもいいかな、とか思う。
 しかし「夏のペーパーバック」はいろいろ謎の多い歌です。
 避暑地でプールサイドでビーチ(渚)もある場所はどこなのか。
 だいたい、ペーパーバックはページの端なんか折らない。なんか挟んでおいて、翌年の夏にそれ見つけて涙出したりする。