少女漫画における「24年組」って少女漫画の王道だったの?
24年組というのは昭和24年生まれを中心にした少女漫画家の一つの世代で、ウィキペディアでは青池保子、萩尾望都、竹宮惠子、大島弓子、木原敏江、山岸凉子などの名前が挙げられています。今だともう60過ぎて年金がもらえるぐらいの世代ですが、活躍した1970年代にはみんな20代でした。
今の漫画を読んでいる人には、そのころのことは何も知らないんで、24年組およびその周辺が当時の少女漫画の王道だと歴史を誤読してしまうかもしれませんが、どちらかというと当時の評価・後世への影響力はあっても主流・王道ではなかったんじゃないかと思います。
おもに石ノ森章太郎を中心にした少年漫画や劇画の技法・話法(演出)を少女漫画に組み込んで、少女漫画的世界解釈を広げた人たち、みたいな感じですかね。
王道だったのは西谷祥子や上原きみ子、里中満智子、くらもちふさこみたいな人だったと思う。
このあたりの時代はまだ、スペースオペラの時代(1930年代)と比べると知っている人が生きているので、ちゃんと聞いてみるといいと思う。あと20年ぐらいはそういう人の話が聞ける。