砂手紙のなりゆきブログ

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コミケを作った世代は全共闘世代でもオタク世代でもなくてシラケ世代

 東大紛争と70年安保闘争が終わり、あさま山荘事件と第一次オイルショックを経て生まれた、70年代前半から後半の若者(20代中心)は「シラケ世代」と呼ばれ、映画『ロッキー』(1976年)と『スター・ウォーズ』(1977年、日本公開は1978年)、そしてパンク・ロックによって終わりました。
 非常に誤解されやすいんですが、コミケを作った米沢嘉博さんほかの世代は左翼とか全共闘世代ではなく、遅れてきた世代です。
 米沢さんが「いやー、ぼくも昔は左翼だったんですけどね」ってあるところで言ってたら、「お前なんかが左翼なわけないだろ。なんちゃって左翼のくせに」と、全共闘世代にボコボコにされました。
 というのは嘘です。
 なお、米沢嘉博さんがまだ生きてて、「いや、ぼくは本当に左翼だったんだって」と言いはっても、全共闘世代も引き続き生き残っているのでボコボコにされていると思う。
 しかし、60代と70代の喧嘩なんて、どちらも若い世代には同じジジイにしか見えない。
 そう言えば、戦前・戦中・戦後派で旅をする五木寛之の『にっぽん三銃士』という話がありますが(1972年に岡本喜八が映画化)、それもまた区別が難しい。
 なんか記事書いてたら思い出したので、映画は難しいから小説でも読んでみようと思った。