猫と狸とミュージカル(フットライト・パレード)
映画『フットライト・パレード』(1933年)には、ものすごい勢いで仕事をする舞台演出家の役をジェームズ・キャグニーがやるんですが(この人はびっくりするぐらいに歌って踊れる)その作中の舞台の話として、猫が歌って踊る話が出てくるのには驚きました。
T.S.エリオット原作のミュージカル『キャッツ』の元になってる詩『キャッツ - ポッサムおじさんの猫とつき合う法』発表が1939年になっているけど、それよりも古いんだな。
日本では猫が狸になって、 木村恵吾の『狸御殿』(1939年)になりました。
映画『フットライト・パレード』はいやはやもう、とんでもないものをいろいろ見せられるミュージカル映画なんだけど、歌うのは舞台(ステージ)の上での歌で、いきなり路上で歌って踊る、バカみたいな(というと失礼だな、すみません)ミュージカル映画というのはいつごろ普通になったのか知りたい。
別にオペラとか舞台劇では、いきなり歌って踊る芝居もあるので、それを映画という空間に持ってきても、そんなに唐突感はないはずなんだけど、セリフが全部歌になってるというのは、さすがに今の時代でもバカなんじゃないかと思う。
ミュージカルっぽいアニメってないかなあ、と思ってみたんだけど、たいていのアニメのOPはどこかミュージカルっぽいですね。