砂手紙のなりゆきブログ

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文庫クセジュのテキストについて(100の神話で身につく一般教養)

 文庫クセジュというのは白水社が新書版で出している、フランス人に特化したフランス語の本を無理やり日本語にしたテキスト群です。
 翻訳はほんまにフランス語がよお出来はる、どこぞの大学の先生か何かですか(京ことば)みたいな人が訳しているので、何冊か読んでいるとフランス語が勉強したくなるような翻訳です。
 ある人に、というかまあ購読中のブログの人のテキストに釣られて、『100の神話で身につく一般教養』(エリック・コバスト)を読んでみたんですが、相変わらずだったので安心しました。
 フランス語はさっぱりなんですが、désastre(デザストル)は大失敗じゃなくて天災でいいと思うし(P29)、パンドラの箱(壺)に最後に残ったエルピスについては、希望という訳語は誤りで、予想というのが正しいって言ってるけど(P39)、日本語の場合はどちらでもよくて、英語だとhopeってことになってて、このきっぱりした断言は、著者の人が何かものすごく勘違いしてるか、フランス語で読めば意味が通じるようになってるのかもしれない。