砂手紙のなりゆきブログ

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「こわい」ということはそもそもどういうことなのか(マーダー・ライド・ショー)

 自分に対して敵意を持っている(殺そうと思っている)存在は、こわいですかね。
 こわいのは、「殺される」ということではなくて「死」なんじゃないか、と考えると少しわかる。
 死んだあとどうなるか、さっぱりわからない。
 で、わからないものはこわい。
 殺人鬼はわかるんだけど、殺人鬼が持ってくる「死」というものがわからない。
 だからこわい。
 高いところも、同じような理由で(落ちると死ぬから)こわい。
 しかし、幽霊がこわいのはどうしてなんだろうな。
 柳の下に立っているだけの幽霊、こわいですかね。
 ところで、『マーダー・ライド・ショー』(2003年)は、殺人鬼家族に若者や警官がハロウィン前日の夜からハロウィン後の朝にかけて片っ端に殺されるという、救いもなにもないあきれ返るばかりのバカホラー映画です。
 この映画で一番こわいところは、ものすごい長いタメのシーン。えーと、見ればわかります。