砂手紙のなりゆきブログ

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社長の孤独

 社長になると、社内の誰かと一緒に酒に飲みに行く、ということは、接待の場合を除いてはできなくなります。
 専務派とか、常務派とか言ってた頃には、部下(子分)を連れて派手に飲み歩きもできるんですが、社長になって対立するボスを追い出す(多くの場合は子会社の社長にする)と、会社全体のことを考えなければならなくなるし、おまけに対立していたボスの子分もけっこう切れ者がいたりするので、自分の味方にしないといけない。たいていの切れ者は、ボスに社長になる目がないと簡単に新社長に寝返ります。
 社長は孤独に、役員人事と社内人事(異動)をやって、4年たったら「自分を会長にしてくれる人」を次期社長に選んで、社長をやめます。
 日本の総理大臣も、似たようなものです。
 ただ、社長になると異業種交流の「○○会」みたいなものがあったりするので、けっこう社内以外の知り合いが多くなります。自分の親戚の就職先とかも頼める(自分の親戚を自分の会社に入れるわけにはいかないので。互助会です)。
 昼食は、店屋物か妻が作ってくれた弁当を孤独に食べる。
 社員が行くような店で食事したら、社員が息抜きできないですからね。