砂手紙のなりゆきブログ

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1980年代に捕らわれすぎたアダム・サンドラー(俺のムスコ)

 1984年のマサチューセッツ州、エロっぽい数学教師に誘惑されてせっせとセックスしたのがバレた中学生ドニー・バーガー(主人公)は、おれたちがやりたいことを本当にやってくれた男として一躍有名になるが、それもつかのまのことで、あとは転落の人生。税金の滞納で刑務所行きになりかかったところを、タレント事務所のボスは、「今週の土曜日に、懲役30年で女性刑務所に入れられているお前の女と、生まれて行方不明になったお前の息子の対面シーンが撮れたら5万ドルやる」と言う。
 息子はその後大手ヘッジファンドの若手マネージャーとして、美人の彼女と日曜日に結婚することになっている。
 で、そのさえない中年役がアダム・サンドラーで、かっこいい息子役はアンディ・サムバーグという人。
 父親はそのたくみな弁舌で結婚相手や息子のボスの結婚事前打ち合わせパーティーみたいなものに潜り込み、息子の友人ということでいろいろ引っ掻き回すがけっこうかっこいい。
 流れる音楽は、引き続き1980年代の曲ばっか。車のカーステレオのカセットテープ(古い)に「最高のミックステープ#47」というのを仕込んでたりするぐらい。
 2012年の映画で、当然劇場未公開。
 こういうのにありがちな「俺はお前を誇りに思うよ」的なオチじゃなくて、もう少し親子関係がクールなのがいいですな。