砂手紙のなりゆきブログ

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図書館がベストセラー本を寄贈してもらいたがっている問題

 図書館で本を借りる人は、実にしばしばベストセラー本を借ります。そうするとベストセラー本に利用者のリクエストが集中して、貸し出す本が足りなくなるので、図書館は読んだ人からの寄贈でその需要をまかなおうと考えます。書店で買って読み終わった人は、どうせ今は本は新古書店に売るか捨てるかするような時代なので、似たようなもんだから、ということで図書館に回します。
 問題は、そうやって回った本の著者および出版社に、金が全然回らないことです。
 出版社はどうすればいいか、ということですが、一番いいのは売った本を出版社が買い取って、印税を払う形で買い取った本を回すことで、その次にいいのは図書館に納入する本以外は96時間で消えるインクで印刷することです。
 図書館はどうすればいいか、ということですが、書店で売っている本は貸さない、という手があります。
 現状では図書館の図書購入費(予算)が削られてるので、ベストセラーだけど1年もすれば読まれなくなるような本を沢山買うのは確かに税金の無駄なのです。
 本の値段は原価(製作費・印刷代・印税その他)があるんで、売る側は比較的簡単に、発行部数と原価で決められます。
 読む側にとっての本の値段は、書店で買っている人はその値段、新古書店で買っている人は108円、図書館で借りている人は0円、ということになります。
 ちゃんと10年ぐらい経っても面白い、当時のベストセラー本なんかはちゃんとあるので、そういうの読んでもらうよう、図書館はもっと積極的に利用者を啓蒙したらどうなんですかね。