砂手紙のなりゆきブログ

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きみの瞳に写ってる(コーラスライン)

 今日は嫌な画像(実写)の見方を教えます。
 本屋なんかにいくと、女性が表紙の雑誌とかありますよね。ファッション誌とか。
 で、その表紙の女性の瞳、というか虹彩をよく見ると、撮っている人が写っています。
 はっきり人物、とわかるような写真は、玄人の写真では滅多にお目にかかれませんが、スタジオの中の機材とか照明とかは確認できるようなのがあります。
 最近のデジタル技術だとごまかせないこともないんでしょうが(ごまかしてるのもあるかもしれない)、虹彩の煌き=シャイニングが弱くなるのかなぁ。とにかく、「実物の何か」を撮る場合には、どんな場合でも「映り込み」を意識して、それを避けるような工夫が必要なわけです。
 スタジオ撮影だと、マネージャーとか雑誌関係の立会人がいたとしても、撮影本番のときにはカメラマンの後ろにはいないようにして、カメラマンもできたら顔を隠す。
 ただこういうの、雑誌だったら目立っちゃうし、その分回避も可能なんですが、映画の場合なんかはどうですかね。
 スタジオ撮影の歴史長いんで、「窓」とか「鏡」といった、それにスタッフ写っちゃまずいだろ、というようなものはさすがに映り込みなんてしてませんが、そのかわり、どうしても取れない「角度」というものは存在しそうです。
 洗面台で顔を洗って、前の鏡を見たら後ろのドアを開けて別の人物が入ってくるところが鏡に写ってる、なんてショット、アニメでは簡単そうだけど、実際に実写で撮ろうと思ったらどうしたらいいのかわからない。少なくとも、アニメみたいな角度では撮れない。まぁそういうの、普通の人は意識したりはしません。
 でも、もうあなたはこのテキスト読んじゃったから、意識せざるを得ませんね? 「映り込み」はいたるところにありますよ?
 ガラスのコップとか、金属製の光るものとか。
 一番撮影が大変そうなのは車への映り込み、かな。
 21世紀の映画じゃなくて、1970-80年代あたりの映画で探してみるといいかもしれません。
 あと、自分撮りはともかく、人に撮ってもらった写真とかどうですかね。あなたの瞳に死んだおじいちゃんが写ってるかも。
 しかし昔見た映画の『コーラスライン』は、背景が鏡のステージ(舞台)というところを映画にしてるんで、さすがにちょっとこれはカットのつなぎが変だろ、と思うようなのあった気がする。もう一度よく見てみよう。