砂手紙のなりゆきブログ

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ドイツの天才科学者(技術者)アレクサンダー・リピッシュ博士

 第二次世界大戦中のドイツの変な飛行機というと、だいたいアレクサンダー・リピッシュ博士もしくはその弟子が考えたということになっています。
 リピッシュ博士が考えた飛行機で実戦に使用されたものはあの滅茶苦茶かっこいいロケット機Me163コメート(時速1000Kmで8分ぐらいしか飛べない奴。日本の「秋水」はそれを真似して作ろうとした)ぐらいなんですが、専門がエンジンではなく飛行機の構造設計で、おまけに無尾翼機という当時も今も主流ではない形にこだわり続けたところがすばらしいです。
 その愛弟子のホルテン兄弟(ヴァルター&ライマール)という技師は無尾翼爆撃機ホルテンHo229(B2の形状なんてとてもよく似てる)とか、無尾翼全翼機にこだわった人でした。当時のSFアートにも影響与えたんじゃないかな。
 しかし技術の一部に特出した人でも、エンジンや機体の素材がついていかないとどうしようもないので、リピッシュ博士のデルタ翼機はアメリカのジェット戦闘機における初期モデル、およびそれを継承した機体にあれこれ使われています。
 暇な人はもう少し検索して、画像でも見つけて楽しんでみてください。