砂手紙のなりゆきブログ

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微妙な左右の問題(ウディ・アレン『アニー・ホール』)

 ここまで延々と右・左の話をしていて、なんであの話が出てないの? とか思う人いますですかね。
 えー…、ベッドでは男子・女子は相手のどちら側に寝るのか、って話。
 これはなんか、右ききの男子は女子を左側に、左ききの男子は右側に寝かせたほうがいいみたいです。理由はお察しください。
 ウディ・アレンの場合は、って、そんなものだけのために全部もう一度見るのはたまらんので、みんなで確認してみて。
 どうも本人出演の場合は「向って右(女性が左)」で、他の人の出演のときははっきりしない。
 監督に役者が「どっち向きで寝ますか?」とか聞いて、「あー、いつも寝ている側でオーケー」とか言ってるんだろうなぁ、ウディ・アレン
 でもこれ、光源の問題もあるかもですね。向って左側が南(窓側)という設定で、男性が主人公で話すのが多くなるような映画だと向って左側に男子が寝る。夜中の会話だと関係ないか。
 面倒だけど、何度見ても面白い『アニー・ホール』だけやっておきます。
 1回目、アルビー・シンガー(ウディ・アレン)が向って左側。右側にアニー・ホールダイアン・キートン)が寝てて本を読んでます。光源は向って右。
 2回目、最初の結婚相手、アリソン・ポーチニック(キャロル・ケイン)は向って左に寝て、アルビー・シンガーのケネディ暗殺の話を聞かされます。光源は向って左。ただアルビーは、その話をしながら部屋を一周します。
 3回目、アルビーが向って右で、アニーが左。サイレンの音でつけられるあかり(光源)は向って左。
  4回目、アルビーが向って左で、アニーの顔が目立つようになってます。「バルザックに言わせれば…」。ちょっと待った! 「I'll never play the piano again」って、ちゃんと意味あるのか。光源は奥のほう。
 5回目、照明をニューオリンズ調にして、アルビーが自分の左側のアニーを攻めます。光源が手前。ベッドシーン多すぎ。
 6回目、フィニッシュが遅い音楽誌のライターと寝るときは、アルビーが右側で光源も右側。アニーから電話がかかってきて、それを取らないといけないんで、電話と光源が同じ側にあります。
 7回目、アニーのアパートのクモを殺したあと、アルビーは右側に寝ます。4回目のときと逆の構成。これは気がつかなかった。
 なお、アルビーとアニーが歩くときは、アルビーから見て左側にアニーがいるような構図が多いように思いました。
 他のウディ・アレン映画見たくなった。