砂手紙のなりゆきブログ

KindleDPで本を出しました。Kindleが読めるデバイスで「砂手紙」を検索してください。過去テキストの一覧はこちら→http://d.hatena.ne.jp/sandletter/20120201/p1

映画の内容が覚えられない病(ワイルド・アット・ハート)

 最近実に見事に映画の内容を忘れてしまうのが多くって、そういうのはだいたいデヴィッド・リンチ監督の映画ということになっています。別に難しいとか、ややこしいというんじゃなくて、「要約すると簡単な話なんだけど、どうも作りこみ具合がぼくの脳の中に定着しないようになっている」としか思えない。
 ところで皆さんは『ワイルド・アット・ハート』ってどんな話だったか覚えてますか? これはタイトルもあまりよくないんだろうな。誰かを殺した人が誰かと一緒に旅をする話です。だったような気がする。でもなんで殺したのか、どこをどう旅するのか全然思い出せない。
 同じ時期に見たリドリー・スコットの『テルマ&ルイーズ』は多少は覚えてるんだけど、これは映画の背景となるアメリカの道路や、不思議に青くてかっこいい車のせいで、話のせいじゃないと思う。
 あと、少しややこしくしておいて、見た人に「なんか変だな?」と思わせる手法も多分あるとは思うんだけれど、映画の中で「昔あった(起こった)話」をうまく入れられる人(演出的才能のある監督)ってあまり多くないと、つくづくいろいろ見ていて思います。これはまた別のときに話そう。もう回想シーンは全部シーンの前に「○年前」って字幕入れるか、登場人物の語りだけで映像なしにしてくれたほうがありがたいです。