砂手紙のなりゆきブログ

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岡田茂(元東映社長)と小学校のころからの同級生なのにあまり目立っていない気がする今田智憲

 あまりアニメの歴史なんて本格的に調べたりしてないんですが、どうもこの今田智憲(いまだちあき)という人が気になります。元東映動画社長。
 彼は岡田茂の幼なじみで、東映の前身である東横映画に入社するよう岡田茂を誘った人で、彼と当時の東横映画社長だった黒川渉三によって岡田は映画製作の仕事につくことになりました。
 でもだいたい、岡田茂がやったことになっているのは別の人がやっている、あれ俺詐欺の代表みたいな感じですね。
 1950年代の時代劇はマキノ一家だし、任侠映画は俊藤浩滋だし、『仁義なき戦い』他の実録路線は日下部五郎だし、テレビの時代劇は大川博だし、『網走番外地』と東映まんがまつりおよび1980年代の東映動画は今田智憲。
 岡田茂がしたことは、最初のプロデュース作品として『日本戦歿学生の手記 きけ、わだつみの声』(1950年)を世に出したことと、『仁義なき戦い』の山守義雄親分役を、深作欣二が固執した三國連太郎じゃなくて金子信雄にしたことぐらいです。
 まあそんなことはどうでもいいんだけど、今田智憲がいなかったら1960年代から21世紀初頭までの半世紀の東映のアニメーション・カルチャーがなかったかもしれないんで、もう少しくわしく調べたい。