砂手紙のなりゆきブログ

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図書館のレファレンス・サービスサイト面白いです(マーク・トウェインのタイプライター)

 ツイッター・アカウントとして「@crd_tweet」というのもあるんですが、これは面白いです。よくまぁこんなことを聞く人がいて、どうやって調べたか、ってのがわかります。調べがつかないものも当然あります。調べるレベルは当然「ウィキペディアに書いてあった」ではありません。
 具体例として2つだけ挙げます。
1・童話「三匹のこぶた」の豚の名前が知りたい(事例提供者は岡山県立図書館)
 ブー・フー・ウーでは当然ないんです。ラングの「三匹のこぶた」と、もう1冊の本に書いてあるとのこと。
2・Wikipediaのタイプライターの項目に、マーク・トウェインが『トム・ソーヤーの冒険』(1876年)の原稿をタイプライターで作成したと自伝の中に記しているという情報があった。また、自身をタイプライターを使った世界初の作家と称しているとのこと。更に、しかしこれはトウェインの記憶間違いで、実際にタイプした原稿は『ミシシッピの生活』(1883年)が最初だと指摘する歴史家の見解も紹介されている。
 で、本当はどうなのか、という質問。事例提供者は神奈川大学図書館。
 マーク・トウェインの自伝は2冊翻訳があって、1冊は縮約で、その事実は確認できなかった、とのこと。
 それでもって、マーク・トウェインには「自分の死後100年経ったら公開すること」という条件で残してある自伝というのがあって、それが2010年に刊行されて、現在世に出てるのは半分以下なので、タイプライターの件はわからないんだそうです。
 そんなのネットで公開してくれよ。
 結局、図書館の人は『ブリタニカ国際大百科事典』の記述に頼って回答したようですが、まぁ日本だと仕方ないかな。
 そういう面白いことを調べて掲載しているサイトの、正式名称は「レファレンス協同データベース」です。そのサイトに行くと自由キーワードで検索できます。
 でも、
質問:「New York 1927」という曲が使われた映画のタイトルが知りたい。作曲者はWarren,barker。
回答:該当する映画のタイトルなどは見あたらなかった。
 とかいう罠にはまって、youtubeで検索したりするんだが…わからないんだなあ。